第二幕その五
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「特にね」
「面白い話はないと」
「そう言うんだね」
「そのことは申し訳ない。けれど土産話はなくとも」
それでもというのです。
「土産ものはありますぞ」
「ではとびきりの土産ものを」
「待っていますぞ」
「ではいい旅を」
「それでは皆さん」
ここでカエルマンは気取った仕草でなのでした。
頭のシルクハットを取ってやっぱり気取った仕草でお辞儀をしました、それが終わってドロシー達に言いました。
「ではこれより」
「オズの国に戻りましょう」
「それでお花を組み立てて」
神宝も笑顔で言います。
「それからですね」
「とっておきのジグゾーパズルもして」
「そうしましょう」
神宝はカエルマンに笑顔で言うのでした。
「皆で」
「うむ、ではエメラルドの都に」
満面の笑顔で言ってでした、そうしてです。
ドロシー達は馬車に戻ってエメラルドの都に戻りました、本当に暗くなる前に都に戻ることが出来ました。
そして都に戻るとです、ドロシーは皆にお話しました。
「今日はね」
「はい、もうすぐ夜ですし」
「日帰りですぐでしたから」
「だからですね」
「もうこれで」
「そう、お風呂に入って晩御飯を食べて」
そしてというのです。
「休みましょう」
「そうですね、それじゃあ」
ここまでお話して頷いたのは恵梨香でした。
「まずはお風呂ですね」
「そう、皆で入りましょう」
「わかりました、それじゃあ」
恵梨香はドロシーの言葉に頷きました、そして実際にでした。
磨かれた緑の大理石の床と壁、エメラルドの浴槽のとても広いお風呂場に男の子は男の子で、女の子は女の子で入りました。
その湯舟の中で、です。恵梨香とナターシャは一緒に入っているドロシーに尋ねました。ケーキは湯舟から出て身体を洗っています。
「あの、カエルマンさんですけれど」
「お風呂は」
「あの人も好きよ」
ドロシーは二人にこう答えました。
「毎日入ってるわよ」
「ああ、やっぱり」
「蛙ですからね」
「お水好きなんですね」
「お風呂も」
「そうなの、あの人も凄く奇麗好きなの」
だからというのです。
「毎日入ってるわよ」
「そうですか」
「あの人もですか」
「お風呂好きで」
「毎日奇麗にされてるjんですね」
「蛙の身体は本来はぬめぬめしてるわね」
蛙の身体の特徴です。
「けれどね」
「それでもですね」
「あの人の場合は」
「お風呂に入って石鹸とかで洗っても大丈夫なの」
これがカエルマンのお身体なのです。
「むしろ清潔にしないとそのぬめりが悪くなるらしいのよ」
「お肌も奇麗にして」
「それこそですか」
「あの人のぬめりもよくなる」
「そういうことなんですね」
「そう、何でも汚くしてる
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