第二幕その二
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「それでね」
「カエルマンさんもお花のことご存知なんですね」
「そうだよ、それで僕はお池の中に入って」
そしてというのです。
「お池の中の欠片を拾っていたんだ」
「そうですか」
「かなりあったよ、けれどね」
「それでもですね」
「うん、全部拾ったよ」
そうしたというのです。
「だから安心してね」
「有り難うございます」
「ははは、お礼はいいよ」
カエルマンは神宝のお礼に笑って応えてでした、そのうえでお池から出て来ました。そしてその手にある袋をです。
神宝の横に来ていたドロシーに見せてです、笑顔で言いました。
「ここにね」
「お池の中にあった欠片がなのね」
「全部あるよ」
そうだというのです。
「ちゃんとね」
「それじゃあ後は」
「陸にある分だけだね」
「全部拾えればいいけれど」
ここでなのでした、ドロシーは少し考え込みました。そうしてから今も自分の足元にいるトトにこう言いました。
「トト、ちょっと欠片の匂いを嗅いでくれるかしら」
「それでだね」
「うん、そうしてね」
そのうえでというのです。
「残りが落ちているかね」
「僕がその匂いでだね」
「確かめてくれるかしら」
「うん、わかったよ」
トトはドロシーのお願いに笑顔で頷いて答えました。
「そrじゃあ今からね」
「これの匂いを嗅いで」
ドロシーは自分が持っている欠片の一つを差し出してトトに嗅いでもらいました、それが終わってからでした。
トトはお花をくんくんとさせてです、そうしてドロシーに答えました。
「あとはね」
「ええ、幾つ残っているかしら」
「二つ残っているよ」
それだけだというのです。
「一つは恵梨香の足元、もう一つはカエルマンさんから少し離れた場所にね」
「あっ、あったわ」
「これだね」
トトの言葉を受けてです、二人共すぐに見付けました、そしてその二つの欠片を拾ってでした。
カエルマンはドロシーにです、笑顔で言いました。
「これでだね」
「ええ、全部揃ったわ」
ドロシーはカエルマンと恵梨香からその欠片を受け取って笑顔で答えました。
「これでね」
「そうだね」
「さて、後は」
「オズマ姫から聞いたよ」
「王宮に持って帰ってね」
「そこで組み立てるんだね」
カエルマンもこう言うのでした。
「そうだね」
「ええ、それでカエルマンさんもどうかしら」
「喜んで」
カエルマンはドロシーの申し出ににこりと笑って答えました。
「そうさせてもらうよ」
「それじゃあ早速だけれど」
「馬車に乗ってだね」
「エメラルドの都に戻りましょう」
その中の王宮にです。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「ここまではすぐに終わったわね」
「何よりだね」
カ
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