第五十五話
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途中で俺は影分身を再度使用し、分身をなのはさんに付け、本体である俺はもう一つのオーラの所へと向かっていた。
この先だな。
途中、通路を駆けるだけではどうやってもたどり着けないようだったので、力技で壁の薄いところを粉砕すること4回。ようやくゴールが見えてくる。
さすがに四分の一のオーラと魔力では心もとない為に、なのはさんに付けた影分身は回収させてもらった。
この奥に居るであろう戦闘機人が大魔力攻撃が主体の相手だと四分の一ではバリアの上から落とされる危険性が高いからだ。
本来ならばヴィータにつけた影分身も回収したいところだが…
ちょうど正面の扉を守るように多数のガジェットが守っている。
「ソルっ!」
『サンダースマッシャー(偽)』
「サンダーーーースマッシャーーーーーー」
実際はライトニングクラウドなんだけど…電撃魔法が通り過ぎると、あちらこちらで爆発が起こる。
うん、対魔導師を意識しすぎだ。
AMFは強力だけど、その分純粋な衝撃や自然現象への耐性は低いようだ。
俺は『円』で相手の位置を確認すると目の前の扉を『硬』で強化したコブシでぶち抜いて進入する。
中に入って目視で敵を確認しようとしたが、俺の目には何も映らない。
確かにそこに居るはずなのだが…
「管理局の方から来ました。武装を解除して投降して下さい」
その後、貴方には黙秘権があり〜とか、即席で覚えた犯罪者に対する定型文を述べるが返事は無い。
返事の代わりかレーザーが飛んできます。
とりあえず銃口はすべて飛針でつぶすとこれ以上はないのか攻撃が沈黙した。
うーん。姿が見えないってことはステルスか何かか。
とは言え、熱源や魔力、姿などをいくら偽装しようがオーラは駄々漏れなのでどこにいるか俺にはバレバレなのだが。
こんな奥で一人で居るところをみると、どうやら戦闘タイプではないのでは無いだろうか。情報収集や参謀といった裏方タイプで戦闘は苦手と見た。
「…なるほどね」
side クアットロ
なんなのあのイレギュラーは!
陛下の監視モニターを脇に避け、私はキーボードを操作しながら必死に侵入者の進撃を止めるべくガジェットを操っている。
先ほどから分身したと思ったらそれぞれが実体だなんて、そんなレアスキル管理局のデータベースに乗ってなかったはず。
シルエットだろうと何度も調査したが結果は変わらず。
あまつさえ先ほど同時に別々の場所で魔法のような物の行使を確認したし、それによる被害も甚大だった。
「まあでも、ここにたどり着けるルートは存在しませんから。放って置いても大丈夫でしょう」
なんて考えは直ぐに覆される事になる。
さらに分かれた
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