第五十四話
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な魔力ブレードが形成する。
「はあぁぁぁぁぁぁぁ!」
気合と共に振るった一撃。
「なめるなああぁぁぁぁぁぁぁっ!」
私の一撃は突き出した右手で張られた障壁でさえぎられ、反らされた瞬間に相手のローラーブーツの重量も加味された蹴りを懐にモロ食らってしまった。
「くっ!」
その威力に吹き飛ばされはしたものの、単純な物理ダメージだったためにその殆どはバリアジャケットを抜けることは無かったけれど、…相手の方が力量が上だと私は悟った。
相手は新しく魔法で道を作ると此方へ向かって空中を走ってくる。
私は直ぐに敵の射線上から移動しようと飛行魔法で吹き飛ばされた勢いのまま飛行しようとして、進行方向に現れた敵のウィングロードもどきに逃げ道を塞がれた。
「なっ!?まずぃっ!」
直ぐに反転するが敵の接近の方が早かった。
「おらぁっ!」
『ディフェンサー』
障壁を張るが、今度は自身から敵の攻撃を受け流した勢いでそのまま後方へと飛んで距離を開ける事に成功した。
『フォトンランサー』
魔法で牽制しつつ、どうやったら敵に勝てるか考える。
接近戦は多分相手のほうが上。
飛行魔法は使えないようだ。しかし、今もウィングロードもどきを使用して空中の私を追いかけてくるので空中戦が出来ない訳では無い。しかし、方向変換などは急には出来ないらしく、私の方が空中戦では有利だ。
射撃は得意ではないのかもっぱら近接戦闘を好むようだ。
その攻撃も私には余り効果が無い。
バリアジャケットの性能の上昇と『堅』による物理耐性。どちらかと言えば物理よりな彼女の攻撃は『堅』さえしっかりしていれば例え防御魔法を抜かれたとしても殆どダメージは無いといっていい。
しかしその『堅』も過信は出来ない。
私の『堅』の最大持続時間は一時間ほど。しかしそれは平常時での場合だ。戦闘にかかるストレスや疲労を考えれば念能力を使わずにも30分が限界だろう。
バインドを行使してみたけれど、力技で物の数秒で破棄される。他の魔法にスペックを裂かずにバインドのみに集中すれば動きを止め続ける事は出来るだろうが、その場合は完全にこう着状態。仲間は皆それぞれ戦闘中で援護は期待できないため、後は魔力量の勝負となる。
相手の魔力が上だった場合、私のバインドが切れた瞬間に私が落とされる。
あーっ!もうっ!私が二人居たらいいのにっ!そうしたら拘束と攻撃と両方出来るのにっ!
あれ?今、何か重要な事を言わなかったか?
私が二人?
あっそうだっ!
「ちょこまかとっ!」
敵がいい感じにじれてきて注意力が落ちてきている。
彼女の回し蹴りが迫る。
それをシールドで受ける。
「バルディッ
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