第五十四話
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のはさんとヴィータに渡す。
こんな時優秀な相棒が居る事を頼もしく感じる。
マップが出来たからと言って何処に何が有るのかはわからない。
しかし、それらから予想を立てることは可能だ。
「駆動炉はきっとこっち側のこれだろう」
そうヴィータがモニタに映し出した3Dマップを眺めながら結論付けた。
「反対側だね」
何処とは言わないが、おそらくヴィヴィオが居るであろう玉座の間からだ。
「なのははヴィヴィオの所だ。駆動炉はあたしが行く。アオ、おめぇはなのはに付いてってやってくれ」
「ヴィータちゃん…」
「時間がねぇんだし。ヴィヴィオもなのはを待ってる」
そう言って踵を返すヴィータ。
「ちょっと待ってください」
「ああん?」
うわっ…ガラ悪っ!
気を取り直して俺は素早く印を組むと影分身を使う。
「シルエット?」
「俺と同等の戦闘能力を持った分身です」
「「はぁ!?」」
そりゃ驚くか。だけど。
「これなら二対二で別れられます。それにこのAMF下で二人は飛行魔法の使用も難しいのでは?」
「それはそうだが…」
「だから、俺と、俺の分身が担いで飛んだ方が早く付くはずです。俺は魔法(ミッド式、ベルカ式)を使わないでも飛行できますから」
ヴィータは少し躊躇っていた様だったから問答無用で俺の影分身が担ぎ上げて飛び上がる。
「ちょっ!てめぇ!」
抵抗する間に飛翔して飛んでいくヴィータと影分身を見送ってなのはさんに声を掛ける。
「俺たちも急ぎましょう」
「え?あっ…うん。え?ちょっとわたしは大丈夫、ちゃんと一人で飛べるよ!?」
なのはさんの背後に回りその両脇に腕を入れて飛び上がった途端に恥ずかしそうに抵抗された。
「そうかもしれないけれど、消費魔力は抑えた方がいいでしょう?」
「うっううっ…それはそうだけど…恥ずかしいよ」
最後の呟きは聞かなかった事にして俺はなのはさんを抱えて飛び上がるとヴィヴィオが居るであろう玉座の間目掛けて飛び立った。
side 御神フェイト
アオとソラと別れて市外地防衛へと回された私達。
アオからは念による直接攻撃は極力使わないようにと言われている。
ガジェットなどの機械類ならば構わない様だが、今回の戦闘機人って言ったかな?その敵への行使はよほどのことが無ければ使用禁止、実力差が有るならば構わず逃げろ。逃げて応援を呼ぶようにと言われている。
逃亡ではない!戦略的撤退だ!ってアオが言っていた。なんか屁理屈な気がしないでもない。
念を使用すれば何とかなるかもしれないが、魔法の非殺傷設定が推奨されているこの世界で、魔力ダメージによる失神以外だとそれなりに
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