ACT.3 「自然体験学習 DAY.1」
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してFN社のハンドガン、Five-Sevenが収められたホルスターが左側の腰に吊り下げられている。
「なんでもないって…何かあるよね?長門君?」
「いつもの芽衣と違って凛々しいな、と思って」
「いつもはどうなの?」
「可愛い」
速攻で答えたその答えに芽衣は頬を赤くし、それを隠すかの様に俯いた。
「うぅっ…反則だよ…」
俯きながらボソッと呟く芽衣はまるで小動物を思い出させる。
「ほらっ、気を抜くな。前向け」
肩を叩くと、「俯かせた原因をつくったのは長門君だよ…」とまた小さな声で呟いた。
『こちら真田、前方及び後方、問題はないか?」
耳に取り付けた無線イヤホンから突如聞こえてきたのは真田の声だった。
芽衣はそれに驚いたようで、「ひゃっ?」と隣で悲鳴をあげた。
真田は大城と一緒に中央の警備を行っている。また、通信機器を扱う責任者でもある。
「こちら前方、異常なし」
後方も異常なし、と木下の声がイヤホンから聞こえてきた。木下は新城と一緒に後方警備についている。
「OK、浜松駅まであと500mだ。気を抜くな」
浜松の市街地の歩道を歩き、バスターミナルの地下道を通って駅の構内へ向かう。
改札を貸し切り状態で通過し、上りの2番ホームに停車しているひかり号に乗る。勿論、警備は継続する。
2号車、3号車、4号車に162名を詰め込み、警備状態は先程と同じ2人組でとなった。
「新富士まで何も無いといいけど…」
芽衣の願いを神様は受け取ってくれたのか、新富士までではなく、キャンプ場に着くまで何も危険な出来事は起こらなかった。
………………………………………
「それっ、長門」
現在時刻は午後2時。一般の生徒と警備担当の真田と大城は富士山の途中まで登る登山に向かい、広場には長門、芽衣、新城、木下のSDF組の他には足を悪くした生徒や、体調不良の生徒など計7人しか残っていない。
その中で長門と木下は簡易な詰所…キャンプセットの屋根と折りたたみ机を展開させただけのそれを作っていた。
芽衣と大城は登山に行っていない3人と談笑している。
木下から渡されたキャンプセットの骨組みを組み立て、幌を貼る作業をやり続ける。
約一時間後、幌を貼り終わり、展開させた机に大型無線機を置く。
「よしっ、終わり?」
木下が元気な声で詰所の完成を伝えた。
木下は中肉中背の活発な男子。SDF二年生の中で唯一のガンマニアで、その証拠に腰のホルスターに収められたベレッタ社のP×4ストーム拳銃はサプレッサーやドットサイト、フラッシュライトなどでかなりカスタマイズされている。また、工作が好きなのか良く待機室に設置する棚などを作っている。
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