第五十三話【sts編その2】
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ストラーダから力強く魔力が噴出する。
「ああああぁぁぁぁぁっ!」
気合と共になのはに向かって飛びかかる。
ブーストされたストラーダに振り回されるように自身を回転させた後、何故か回転を活かすわけでもなく、回転方向に振り上げたストラーダを逆方向に戻すように振り下ろす。
「はぁっ!」
その攻撃をあえて前に突っ込むように動き、槍のリーチを活かせない懐にもぐりこみ、レイジングハートを片手で持ち、開いた右の掌手を当てて吹き飛ばすなのは。
「わあああぁぁぁぁああっ」
吹き飛ばされて背中から地面に叩きつけられたようだが、バリアジャケットのお陰でそれほどダメージは無いようで、直ぐに立ち上がった。
「まだまだストラーダの威力を制御できていないみたいだね」
そう俺は結論づけた。
「…はい…すみません」
とは言え、ほんの数日前に成長のために施しておいたデバイスリミット、それのファイナルリミットを解除したばかりようなので仕方ないといえば仕方ない。
しかし現場では仕方ないでは済まされないので今、時間のあるうちにモノにしようとエリオは励んでいるし、俺達もそれを手伝っている。
まあ、基本はそんなに変わっていないだろうからそんなに時間は掛からないだろうが。
「わわっ!大丈夫?ちょっとふっ飛ばしすぎちゃったかな?」
自分で吹き飛ばしておいて心配しているなのは。
「いえ、大丈夫です」
「そう?それよりわたしなんかが練習相手でいいの?」
「はい、いろいろ勉強になってます。さっきのデバイスではなくて掌手による一撃なんて考え付きませんでした」
「まあ、エリオ君なら電気変換資質もあるから、纏わせて、例えガードされても叩きいれるだけでもダメージがあると思うよ」
「はいっ!」
ビーーッビーーッ
その後もしばらくの間エリオの習熟に付き合っていると突然アラートが鳴り響く。
その音で俺達は訓練室から作戦会議室へと移動する。
会議室へと到着するとそこにはモニタに各所の映像が流れていた。
地上の守りの要たるアインヘリヤル。
…巨大砲塔を全て無効化されてしまったようだ。
すると、映像データを此方へと流してきたのだろうか。敵側からの映像が流れてきた。
玉座のような物に座らされ、さらに拘束されている。
『ママ…ママッ…こわいよぉ…ママーっ』
「ヴィヴィオっ!」
先に部屋に居たなのはさんが映像を見て叫んだ。
映像からヴィヴィオの叫び声が流れる。
その光景をさまざま見せ付けるように送ってくる敵に俺も心底怒りの感情が高ぶる。
あれは此方を煽っている…いや、もしかするとあざ笑っているのか?
「……っ…」
なのは
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