終業の時間・1学期(2016/03/30 一部修正)
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他の生徒も集まりつつあるこの状況で、生徒会役員が土下座とか情けないにも程があるだろ。だから、土下座は勘弁してやる。けど、頭を下げながら言え。誠心誠意、心を込めてな」
「ッ!………は、敗戦者の私達が、………言える立場ではありませんが、………ど、どうか特別夏期講習の権利をお譲りすることで、……き、協定書への同意だけは………、お許しいただけないでしょうか?…………お願いします」
「「「「お願いします」」」」
「………ふむ。口内と掌から血を流すほど屈辱的か?まぁ、ギリギリ合格にしてやる。………もし、次に賭け勝負をする機会があったら、項目を更に追加した協定書に問答無用で同意させるから、そのつもりでいろ」
俺は五英傑(笑)にそう告げると、E組の皆と一緒に集会や式でE組が並ぶ場所へと早々に移動した。そして、ついに始まる終業式。
毎月行われる全校集会と同じくE組弄りが校長の口から発せられていたが、今回はそれも受けが悪かった。まぁ、当然と言えば当然だ。主要五教科の1位と総合1位をE組が独占していたんだからな。
ここで校長の発言に同調し笑い声を上げても、負け犬の遠吠えでしかないということぐらいは本校舎組も理解しているのだろう。
終業式が終わった後、E組校舎に戻った俺達を待っているのは1学期最後のHR。このHRで俺達は修学旅行の時を凌駕した過剰しおりを殺センセーに渡される。
「………殺センセー、これはもうしおりという名のアコーディオンだろ」
「何を言うんです、イッキ君。これでも足りないくらいです」
「ってか、俺と有希子のしおりだけ、他の皆より若干厚くないか?」
「それは御二人が恋人同士だからですよ。夏の誘惑は枚挙に暇がありません。恋人同士となれば猶更です」
「やめろよ、そういう言い方!健全な付き合いしてるのに、勘違いされるだろ!!」
俺が殺センセーの発言に反論すると、クラスの皆――特にカルマと中村がニヤニヤし始めた。有希子は有希子で顔を赤らめて俯いてるし。
「まぁ、それはさて置き。夏休みに入ると中盤には特別夏期講習がありますね。先程、磯貝君と片岡さんから聞きましたが、触手を破壊する権利をこの離島の合宿中に行使したいとか。
触手13本の超ハンデだけでは満足せず、周囲を先生の苦手な水で囲われた離島も利用し、貪欲なまでに命を狙う。君達は侮れない生徒に成長しました。
これは親御さんに渡す通知表の別に標的から暗殺者への個人的な通知表です」
殺センセーはそう言い終えると、教室一杯に二重丸の書かれた紙がばら撒かれた。まぁ、3ヵ月間の成果に評価を貰えるというのは嬉しいけどな。取り敢えず、こんな感じで暗殺教室、基礎の一学期が終業した。
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