暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
火竜vs.炎神
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さんもマスターもひどいケガをしているのがわかる。

「ひどいキズ・・・」
「早く治癒の魔法を」

ウェンディと俺はマスターとナツさんを隣同士になるように寝かせ、治癒の魔法を開始する。
だけど・・・

「ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・」
「大丈夫か?ウェンディ」

辛そうに呼吸をしているウェンディにリリーが問いかける。

「私は平気・・・だけど、二人ともなんで、治癒の魔法が効かないの?」
「俺とウェンディ・・・二人で治癒魔法かけてるのに・・・全然回復する感じがないんだけど・・・」

俺もウェンディも魔力を全開で二人を治そうとしてるんだけど・・・一体なんで治らないんだ?

「マスターの方は、キズが深すぎるみたいね。このケガじゃ、いくら天空魔法でも・・・」
「でも、ナツくんはなんで治せないの〜?」
「わからない・・・何かが、治癒の邪魔をしてるとしか・・・」

シャルルは暗い声でそう答える。このままだと、二人とも・・・

「ナツ・・・マスター・・・」

ハッピーは二人を心配し、涙を流している。

「シリル・・・それに、ウェンディか・・・」
「「!!」」

俺たちがどうしようもなくなっていると、マスターが目を覚ます。

「マスター!!」
「起きたんですね!!」

ウェンディと俺はマスターの顔を覗く。

「ワシらを・・・見つけて・・・くれたのか?」
「はい!!」
「マスター、無理しないでください」

マスターはかすかすの声で俺たちにそう言う。あんまりしゃべると、体力が・・・

「ワシは・・・いい・・・うっ!・・・ナツを・・・頼む」
「ダメです!!絶対、絶対私たちがなんとかします!!」
「二人は絶対、俺たちが治しますから!!」

ウェンディの目には、大粒の涙が溜まっていた。俺は泣かないように、懸命に堪える。

「ナツの・・・マフラーを・・・」
「え?」
「マフラー?」

マスターは真剣な顔で言葉を紡ぐ。

「元に・・・戻せるかね?」
「マフラー・・・ですか?」
「なんでです?」

ナツさんのマフラーを治すと、何か起きるのか?

「そのマフラーに染み付いている邪気が・・・ナツの治癒を邪魔しておるのじゃ・・・」

マスターの説明で、俺たちは納得する。ナツさんの治癒を邪魔してたのは、マフラーだったのか。

「わかりました!!」
「やってみます!!」

俺とウェンディはナツさんのマフラーに治癒の魔法をかける。

「そもそも、なんでナツのマフラーが黒くなったの?」
「さっき話した、黒髪の不気味な奴にやられたんだ」
「実はね〜・・・その黒髪の男が・・・」
「まさか・・・悪魔の心臓(やつら)の探している・・・ゼレフなのか!?」


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