火竜vs.炎神
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「ナツが押し負けた!?」
「嘘でしょ〜!?」
シャルルたちが驚いていると、ザンクロウがこちらに視線を向けてくる。
「やかましいってよ!ネコども!!」
ザンクロウは腕を振るって黒い炎を操り、俺たちを襲おうとしてくる。
「させるか!!水竜の盾!!」
俺が水の盾でその炎を防ごうとしたが、
「「「「「「うわあああああああ!!」」」」」」
水の盾が簡単に打ち砕かれ、俺たちを黒い炎が飲み込み、地面へと落ちてしまう。
「ウハハハハハハハハハ!!ネコだけじゃなかったな!!もう二匹、竜狩りがいたっけな!!ウハハハハハハハハハ!!」
「ウェンディ・・・しっかり・・・」
ザンクロウの攻撃のせいで、ウェンディが完全に意識を失ってしまってる。
「ウェンディ!!今治してやるから」
俺は水天竜モードになり、ウェンディのケガを治療する。
「このヤロウ・・・」
その間に、ナツさんは立ち上がってザンクロウを見据える。
「火竜の・・・咆哮!!」
ナツさんは炎を吐き出してザンクロウを攻撃する。しかし、ザンクロウの表情は笑っていた。
「知ってるか?人間に火という知性を与えたのは神だってよぉ。火を生んだのは人でも、竜でもねぇ、神だ!!」
そう言ったザンクロウはナツさんの炎を吸い込み始めた。え!?
「そりゃ・・・ねぇって」
「なんてこと・・・」
「ナツさんの炎を・・・食べちゃった・・・」
「ナツさんは・・・ザンクロウの炎を食えないのに・・・」
ナツさんとシャルル、ウェンディと俺、はザンクロウがナツさんの炎を食べているのに驚愕する。ナツさんは炎を食えないのに、ザンクロウは食うことができるのかよ・・・
「うめぇ炎だな。荒々しくて決して燃え尽きることのねぇ炎。だが、竜を殺せる力はあっても、神は殺せない」
「っ!!」
ザンクロウはそういってブレスの体勢に入る。
「これが悪魔の心臓の魔法だ!!炎神の・・・怒号!!」
「くっ!うおっ!!」
ザンクロウの口から吐き出された黒い炎は、ナツさんを軽々と飲み込み、
「「「「「「うわあああああああ!!」」」」」」
近くにいた俺たちさえを吹き飛ばしてしまう。
俺たちはそれによって、崖の下へと落ちていく。
「うわっ・・・」
一番まともに受けてしまったナツさんが、頭から落ちていくのが見える。
「ナツ・・・ナツーー!!」
俺たちは体が動かずに、落ちていくナツさんを見ることしかできなかった。
それと同時に、俺たちも下の森へと落ちていった。
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