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うわん
第二章
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わしはうわんというのじゃ」
「うわん?」
「さっきお寺の中から言った言葉だな」
「それがお坊さんの名前なんだ」
「言った言葉がそのままか」
「左様、わしは自分の名をそのまま寺の外を通った人間に言うことを習性としておる」
 大男、うわんは自分から二人に説明する。
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