第四章
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だ。
処断を下した、祐作は特殊学校に編入させられた、その時彼も彼の両親も必死に騒いだが先生も校長先生も教育委員会もPTAもそれを聞かなかった。
そしてだ、彼がいなくなった後で先生は残った今は被害者でありかつては加害者であった自分の生徒達に述べた。
「わかったね、これで」
「はい、人をいじめていいことはない」
「自分に返って来るんですね」
「それでいじめられるととても痛い」
「そして辛いものなんですね」
「学校に行きたくない、死にたくなる位に」
「そうだよ、僕も本当にもっと早く気付いていれば」
先生もだ、悔やむことしきりだった。
「こんなことにならなかったよ」
「先生・・・・・・」
「もう僕も君達を見るし二度とこんなことは起こさせないよ」
先生は生徒達にも自分にも誓った。
「何があってもね」
「もう僕達も」
「いじめなんてしません」
「痛かったです」
「辛かったです」
「ですから」
「うん、何があってもね」
それこそとだ、先生はまた言った。
「もう二度とこんなことはあってはならないよ」
俯いて言うのだった、その後先生は祐作が特殊学校でもその空手で自分より弱い相手をいじめ常に問題を起こし遂には精神治療まで受けることになったことを聞いた、一度歪んだものは容易には戻らないことをだ。痛い気持ちと共に知ったのだった。
いじめっ子になり 完
2015・4・18
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