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異世界系暗殺者
結果の時間(2016/03/30 一部修正)
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。理科の1位は南樹、奥田愛美、宝代律の3名。全員が満点で学年1位です!」


よし!この時点でA組との賭け勝負は勝ちが確定した。俺のテスト結果を除いたとしても、勝敗に変化はない。ふっ!今頃、A組の奴らはどんな顔をしているのかな?


「3勝1分!数学の結果を待つことなくA組との賭け勝負に勝ったぞ!」
「やった!!」
「奥田!お前ならやってくれるって信じてたぞ!!」


この時、A組との賭け勝負に勝ったこともあって、クラスの殆どが気付いていなかったが、俺と渚だけは気付いていた。カルマが教室から姿を消していることに。

その理由は数学の結果で判明した。数学のE組及び学年1位は同率だった俺と律の2人だけだったんだ。あ、あとA組の浅野も同率1位だったっぽい。全員が満点だ。

中間の数学で満点を取ったカルマは、今回の期末で満点を取れず、一気に順位を落としてしまったそうだ。まぁ、それでも学年順位TOP10には入ってたそうだけど。

それでも合宿中に余裕をかましていたこともあって、教室に居辛くなったんだろう。実際の所、カルマのことを責める奴なんてこのクラスには誰一人としていないんだけどな。

この後、学年総合1位が俺であったことも発表され、教室内の興奮冷めない中、殺センセーは1度姿を消し、その数分後にカルマが戻って来たが、殺センセーが戻って来たのはそれから更に数分後のことだった。

そして、殺センセーは興奮しているクラスの皆を宥めた後、改めて話を再開した。


「皆さん、大変すばらしい成績でした。私の予想を大きく上回っています。まさか、各教科と総合で学年1位を13も取れるとは思ってもみませんでした。
南君を除けば、3名が入れればいい方と思っていたのですが、君達の執念を甘く見ていた様です。では、これより暗殺の方を始めましょうか。トップの6名はどうぞ触手を破壊―――」
「そのことなんだけど、ちょっと待ってくんない。殺センセー」
「にゅや?どうしたんですか、イッキ君?」
「今回の暗殺、A組と賭けた戦利品次第で、暗殺場所を俺達に指定させて貰いたいんだ」
「………それは一体どういう―――成程、そういうことですか」
「ああ。こっちが一方的に要求するのは可哀想だからな。敗者にも選ぶ権利を与えなきゃ。俺が作った協定書に同意するか、それとも――――」


どちらにせよ、選民思想のA組にとっては屈辱の選択だろう。自らE組の奴隷となることを選ぶか。それともE組の慈悲に縋り付き、奴隷になることを避けるか。

五英傑(笑)も含め、A組の奴らがどんな顔をするか。次に顔を合わせる終業式が楽しみでならないな。



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