暁 〜小説投稿サイト〜
異世界系暗殺者
結果の時間(2016/03/30 一部修正)
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



【視点:樹】



期末テストが終了してから3日。ついに、全教科の採点も終了し、答案と一緒に学年順位表がE組にも届けられた。


「皆さん、全教科の答案と順位表が届きました。まずは英語から発表します。………ぬるふふふ、幸先がいいですね。E組1位は学年でも1位です。
南樹、中村莉桜!共に満点!!中村さん、完璧ですね。君はやる気にムラっ気があるので、心配していたんですが……。そして、南君も相変わらず素晴らしい」


殺センセーは答案を渡しながら俺と中村を褒め称え、中村はドヤ顔をしながら答案を受け取った。


「うふふーん。なんせ、今回のテストの結果には賞金100億の可能性が掛かってっから。殺センセー、5教科&総合1位1人に対して触手1本って約束、忘れないでよね」
「ヌルフフフ。分かっていますよ」


そう。テスト開始前に殺センセーは俺達E組の生徒と1つの約束をしていたんだ。期末テストの5教科と総合で1位を取った人数分、触手を破壊する権利をくれるってな。

殺センセーの触手の正確な数は分からないけど、目視できる範囲では合計14本。そして、殺センセーは触手を1本失う毎に約15%の運動能力を失う。

つまり、同率でも学年で1位となる者が多ければ多いほど、E組の殺センセー暗殺成功率が上昇するって訳だ。ってか、俺が全教科で1位を取ることを想定して尚、自分の命が危うくなる約束をする辺り、殺センセーは最高の教師だと思う。


「続いて国語ですね。英語に続き国語もE組がクラス、学年共に1位です。南樹、神崎有希子!共に満点!!ただ、A組の浅野学秀君も学年1位です」
「A組との勝負は今の所、1勝1分か…」
「え?磯貝、何言ってんの?人数ではこっちが多いから2勝でしょ?」
「勝負内容は人数じゃなくてクラス単位での回数なんだよ、中村。だから、、1勝1分」
「イッキがいるから余裕で勝ち越すと思ってたんだけど、やっぱ浅野は点取るなぁ」
「ああ、英語だって南や中村と1点差の3位だ。流石、3年になるまで全国模試1位をキープし続けただけはあるってことだ」


確かに、中学生ということを考えたら浅野は頭の出来は化け物級と言える。前の世界の俺と同じ分だけ歳を取って知識を蓄えていたら、きっと俺と同じ様に全教科満点も夢ではなかっただろう。


「では、続けて社会を返却します。E組1位は南樹、磯貝悠馬、宝代律!3人とも満点です。当然、学年でも1位ですね。問題がマニアック過ぎだったのに、よく満点が取れました」
「よっしゃー!今度は3人!!」
「A組との勝負も、現時点で2勝1分。負けることは無くなったね!」
「次は理科……。ってことは奥田か!?」
「そろそろ焦らすのも飽きてきましたね。手っ取り早く済ませてしまいましょう
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ