57修行(木場と朱乃)
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◇祐斗
「ハアァァァァァ!」
僕は十年後の僕と模擬戦をしている……この模擬戦の理由は聖魔剣の上位種を作ることを僕のトレーニングメニューだが、その前に聖魔剣をどこまで扱えているかのテストを兼ねた模擬戦をする事になった。
「なかなかだね。でも、まだ甘いよ!」
模擬戦はかれこれ十分は続いている……その理由は十年後の僕が手を抜いているから……
「降参します。どう頑張ってもあなたに一太刀入れるのは無理です」
この模擬戦の勝利条件は『十年後の僕に一太刀入れること』だったけど僕が思いつく戦法を出し切ったけどかすりもしなかった……僕も十年後にあんだけ強くなれるだろうか……
「だろうね。今の君は余計な力が入りすぎてるんだよ。余計な力が抜ければさらに強く速くなれるだろうね」
「ありがとうございます」
「今回の修行でこの時期の僕を越えさせるから頑張ってね?」
リアス部長……僕は今すぐにでもあなたのもと帰りたいです。
◇朱乃
「ようこそ、私が修行した場所に」
私の目の前には十年後の私と……
「なぜ、あなたが……」
「アザゼル様の頼みだ……大きくなったな朱乃……」
私の父親だった……バラキエルがいる。
「いまさら父親ずらしないでください」
私は巫女服にチェンジする。
「これが貴女からのトレーニングメニューですか?」
「はい。私もあなたと同じ時にアザゼルからやらされましたわ。あと一歩勇気を出せばいいのですわ。そうすれば……(ドゴォォォォン!)…………」
私は怒りに任せて雷撃を放つ
「あらあら、不意に雷撃を放つのは良くなくてよ?」
「あなたに何がわかるのですか?」
「私はあなたなのですよ?過去も同じで父を恨んでましたわ。ですが、そんな私をヤマトさんは好き≠ニ言ってくれましたわ。堕天使≠ニ悪魔≠フ私を受け入れてくれましたわ。でも、ヤマトさんはあの三大勢力会議のテロで亡くなってしまいましたわ」
それがなんなのかしら?私にはそのヤマトさんはいない……私はまだ、いのりさんにも自分の口から過去を話していない!
「受け入れたヤマトさんが亡くなってから私は父への憎しみ≠ェすっと消えてなくなりました。変わりにヤマトさんを殺した相手を…曹操を憎みましたわ。相手を潰すのに手段を問わない…ヤマトさんを死に追いやった奴らを根絶やしにする。そんなことで私は自分を受け入れられましたわ。堕天使を…雷光を…」
でも、私は簡単には受け入れられない!そんな簡単に割り切れない!
「まずは、あなたの誤解を解いてからですわね」
そう言って十年後の私は笑っている。
続く
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