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異世界系暗殺者
期末の時間(2016/03/30 一部修正)
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ない命令を用意する。

つまり、2つの命令をあらかじめ用意しておいて、勝者の慈悲として敗者にどちらの命令がいいか選ばせるって訳だ。選ばれた者気取りのA組にとって屈辱極まりないやり方だと思う。

このことを夕食後の自由休憩でクラスの皆に言うと、男子からは某英雄王っぽいとか言われ、女子からは結構Sだよね、と言われた。……解せぬ!そんな感じでテスト勉強強化合宿は続き、あっという間に試験当日がやって来た。


「今回も本校舎の雑種共(センコー)は面白可笑しい問スターを用意してんだろうけど、パパッと()っちまうぞ。テスト勉強強化合宿で俺らの学力はかなり底上げされてる筈だからな」
「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」」
「それじゃあ、最後に皆で掛け声やっとこうよ」
「………不破?その掛け声ってもしかして―――」
「そう。そのもしかして、だよ」
「…………」
「諦めなよ、イッキ君」


俺がこれからするであろう掛け声に軽く絶望すると、カルマが俺の肩に手を置いてきた。クソッ!人の気も知らないで!!………俺は軽く深呼吸をしてから、腹の底から声を出した。


「テメェら、気合入れろ!油断一秒、爆殺必定!!」
押忍(オス)!」
「止まんな!休むな!!」
「オイッスッ!!」
「あざーす、神サンッ!てめぇ、俺らを見捨ててくれて!!実力で掴めねぇ勝利なんてクソくらえだッつうのッ!!最初からトバすぜ、全力全開!!魅せつけろ、俺達!!サッ、ンッ、ネッ、ンッ、イィ、グミィイィッ!」
「「「「「「「「「「ブッ殺!!!」」」」」」」」」」


こうしてテストという名の全校生徒を巻き込んだ潰し合いの戦いが始まった。ここからは中間テスト同様、イメージ描写を提供するので、その点を宜しく。

まず俺達の前に現れたのはミノタウロスもどきな英語問スターだった。図体に割に身の熟し速く、振り回しているハンマーも威力が高い。だが―――


「大振り過ぎて懐が隙だらけなんだよ。せめてサイクロプスに生まれ直してから出直して来い」


俺は一瞬の内に英語問スターの懐に入り込み、空の玉璽(レガリア)に組み込まれている牙の玉璽(レガリア)の機能を使い、英語問スターを切り刻んだ。倒れた英語問スターは完全に息絶えている。

俺からしたら大した相手じゃなかったな。けど、他の奴らにとってはそうでもない。E組以外の生徒で英語問スターのハンマーに殴り飛ばされているのが大勢いる。

っと、あそこにいるのはトイレの生徒会議長、略してトイレ議長じゃないか。何か渡米経験を自慢げに叫びながら英語問スターに攻撃を仕掛けたけど、倒しきれてないぞ。カッコ悪ッ!(笑)

逆にうちのクラスの中村と渚が最小限の攻撃で瞬殺している。こっちは無駄にカッコ良
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