暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
97話:預言
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な痛手だ。なんとか乗り切らないといけない、とはやては愚痴を漏らした。

 そんな困った様子のはやてに、フェイトは前々から気になっていた疑問を今になって口にした。


「―――六課設立の本当の理由、そろそろ聞いてもいいかな?」


 いつにも増して真剣みのある目線を持って、質問を投げかけるフェイト。それを見たはやては頷いて、「いいタイミングだ」と言った。


「今日、これから聖王教会本部…カリムのところに報告に行くんよ。クロノ君も来る」
「クロノも…?」
「なのはちゃんと一緒に、付いて来てくれるかな? そこで纏めて話すから」


 はやての言葉に、フェイトも納得して頷いた。
 となれば、なのはにもこの事を話す必要がある。先程なのははシグナム、士の三人で例の少女の引き受けに行っていた筈。時間的には、そろそろ戻ってきていても可笑しくはない。

 そう思ったフェイトは、モニターを開いてなのはへ向けて通信を繋いだ―――のだが……


『うあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』


 最初に映ったのは、見慣れない少女の泣き顔。部屋中に響くのは、通信を通しての彼女の鳴き声だろう。とにかく、最初に映ったものを見て二人は大いに驚いた。
 その後ちゃんと画面が引き、状況がはっきりし始める。

 先程最初に映った少女は、なのはの服にしっかりしがみついており、その二人の周りに困り果てた様子のフォワード陣が立っていた。
 しがみつかれているなのはも、泣き止みようにお願いしており、困惑気味のフォワード陣もなんとかしようと四苦八苦している。そんな状況を見た二人は、どうにも状況が掴めないでいた。

 そして極め付けが……


『あーッはははは、おもしれぇぇッ!!』


 と笑い転げている士の姿であった。
 色々とカオスな状況に、流石にこのままでは話ができないと思い、どういう状況なのかなのはに尋ねた。

 しかし返ってきたのはとにかく助けてほしい、という旨の要望と、先程から泣き続ける少女の泣き声、フォワード陣のあやそうとする声、そしてかすかに聞こえる士の笑い声である。
 なんともまぁ…カオスな状況だろうか。










 通信を切り、すぐさまなのは達がいる部屋へと向かったフェイトとはやて。
 扉を開け部屋に入ると、未だに泣き続ける少女と、先程よりかはマシになったがそれでも腹を抑えてその辺に転がっている士の姿。そして心底困った様子のなのは達五人の姿だった。


「エースオブエース≠ノも、勝てへん相手はおるんやね〜」


 と例の少女―――ヴィヴィオにしがみ掴まれ、どうすればいいのか困っているなのはを見て、笑いながらはやてが言った。
 その後すぐになのはからの念話で助けてほしい
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