合宿の時間(2016/03/30 一部修正)
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男だ。身の程を弁えろよ、五英傑(笑)」
「そうか。君が浅野君に土を付けたE組生徒か。だが、どれだけ君個人が優れていようと、他の生徒の実力が低ければE組なんて蔑まれて当然の存在だ」
「つまり、力のない者は力のある者に虐げられるのが当然ってか?なら、お前らも俺を前にして図が高過ぎだろ。俺より学力が劣ってんだから、早々に膝を折って頭を垂れろよ。
それとも自身の決めたルールすら守れぬ半端者か?そんなものが英傑を名乗るなど片腹痛いわ。道化であったとしても、英傑を名乗る道化なんか不愉快極まりねぇ。
あと、さっきからうちのクラスの女子―――特に俺の有希子を嘗め回す様な目で見てんじゃねぇよ。期末の前に精神をぶっ潰されてぇのか!」
「「「「ッ!?」」」」
さっきからウルフヘアーが有希子に色目を使っていることが不愉快だった俺は、一般人相手に少しではあるが殺気を放ってしまい、五英傑(笑)はその殺気に当てられ、俺から後ずさった。
「………お前らは窮鼠猫を噛むって諺を知らないみたいだな。俺らは今回のテストを科目毎であっても1位を狙ってんだ。自分より格下を見下すばかりで上を目指さない奴らとは覚悟が違うんだよ」
「面白いじゃないか。それじゃあ、期末テストの5教科で学年トップを取った数の多いクラスが負けたクラスの命令を聞くって賭けをしないか?」
「へぇ、中間テストで同率でも学年総合1位になることができなかった五英傑(笑)風情が、よくそんなクラスを巻き込んだ賭けを提案できるもんだな?考え無し過ぎて笑えるぞ、道化」
「何だ?ビビってんのか?なんなら、こっちは命を懸けてやってもいいぜ?」
生徒会議長様が命を懸けるといった瞬間、俺は紙一重で当たらない様、生徒会議長の顔面に蹴りを放った。
「お前らも含め、A組の生徒の命ってのは随分安いみてぇだな。今までの会話、携帯のボイスレコーダーで録音させて貰ってるけど、選ばれた人間を気取ってるA組様だ。今更前言撤回なんてする筈ないよな?
期末終了後、お前らが賭けた命と等価になりえるものとして一体何を差し出してくれるのか、今から楽しみだ」
「……上等だ!こっちこそ、死ぬより辛い命令をくれてやるから覚悟しとけ!!」
生徒会議長様は小悪党の捨て台詞の様なことを言うと、他の3人を引き連れて去って行った。ってか、あの4人の中であいつが1番頭いいの?1番バカっぽそうなんだけど。
取り敢えず、こんな感じでE組とA組のテスト勝負が決定してしまった。まぁ、俺も一応日々反復勉強をしているから、負ける気は全くないんだけどな。
何はともあれ、この後俺達は誰の妨害を受けることなく屋敷まで辿り着くことができた。屋敷の玄関に入った直後、有希子と悠馬が―――
「それじゃあ、今日から9日間お世
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