合宿の時間(2016/03/30 一部修正)
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
こともあって、全員参加で合宿は行われることとなった。
当然のことながら、未成年だけで泊まり掛けの勉強会を勝手にする訳にもいかないので、監督役として殺センセーが家にやって来る。初日の今日は午後8時頃に来るそうだ。
で、俺は大きな旅行鞄を持ったE組の皆を引き連れ、自分の屋敷に向かう為、駅前を歩いていた訳なんだが、この時に面倒臭い奴らに絡まれた。
「おんや〜?どこかで見たことのある集団が歩いているかと思えばE組の皆さんじゃないか。全員が旅行に行くみたいな大荷物だけど、集団疎開でもするのかな?」
「……誰だ、お前?知り合いでもないのに気安く話し掛けて来るな。話し方もキモいし、耳が腐っちまったらどうすんだ?責任取れんのか?」
「なっ!?E組の分際で五英傑の僕に何て口の利き方だ!」
絡んできたのは選民思想が高そうな馬鹿丸出しの4人組だ。恐らくA組の生徒だろう。ってか、五英傑って何?
「はぁ?五英傑?もしかしてお前、英雄豪傑を自称しちゃってんの?痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇよ〜、お母さ〜ん!ここに頭怪我しちゃってる奴らがいるよ〜」
「てめぇ、俺達を馬鹿にしてんのか!?」
「E組の癖に何様だよ!!」
「あれ?お宅、確か腹を押さえてコンビニのトイレに駆け込んだって噂になってた生徒会議長?ひょっとして、あんたも五英傑とか自称しちゃってんの?それに、そっちのワカメヘアーとウルフヘアーも?
痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇよ〜、お父さ〜ん!絆創膏持って来て〜!!できるだけ大きな、人一人包み込めるくらいのを4つ〜」
周りが勝手に言ってるなら兎も角、自分から英傑宣言するとか、痛過ぎるにも程がある。挑発する気はなかったんだが、つい自分が思っていることをそのまま口に出してしまった。すると―――
「てめぇ!馬鹿にすんのも大概にしろ!!」
生徒会議長様が殴りかかって来た。まぁ、俺はその拳を易々と避けると足を引っ掛け、生徒会議長様を転倒させる訳なんだが……。ってか、英傑を自称する奴が足を引っ掛けられた程度で転倒するなよ。女子の皆が失笑してるぞ。
「随分と容易く転倒すんだな。英傑が聞いて呆れるわ。それとも英傑という言葉の意味を知らないのか?」
「てめぇ―――」
「落ちつけ、瀬尾。英傑の意味くらい僕達は分かっているさ。知恵、才能、実行力に優れた者を指す言葉だ。中間総合ベスト8を独占する僕達に相応しい呼び名だと思うけどね」
「その程度で英傑と呼ばれるなら、全教科満点の総合1位は何だ?英傑王か?それとも神か?どちらにせよ、英傑(笑)風情が俺を前に頭を上げるなど、身の程知らずにも程があるわ」
「……英傑風情とは言ってくれるね。君の名前を聞かせて貰おうか?」
「E組所属の南樹。中間テストで全教科満点、総合1位となった
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ