失われた魔法
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「うわ!!追い付かれた!!」
「「「「「それー!!」」」」」
「なんてウッソー!!」
「「「「「うわー!!」」」」」
ハッピーたちを追いかけていた連中は誤って崖の下へと落ちていった。追いかける時は周りを見ないとダメなんだな。俺も注意しとこう。
「うお!!」
リリーも体当たりで敵を倒していく。けど、すぐに元の小さい姿に戻ってしまう。
「リリー!!」
「ちょっとあんた!無理しちゃダメよ!!」
ウェンディとシャルルがそんなリリーを心配する。
「くそ・・・戦闘フォームを維持するだけの魔力がない・・・」
「仕方ないわよ。ウェンディは失った魔力までは回復できないの」
「自然回復を待つしかないのか。この非常時に・・・」
悔しそうなリリーにシャルルが説明する。あくまでウェンディの能力は“治癒”だからな。キズを治すのが役割だ。
「メストさんがいなくなってる」
「あんな奴、ほっとけばいいのよ」
ウェンディは辺りを見回してメストさんを探しているみたいだ。確かにメストさんの姿がどこにもないな。どこいったんだ?
「嬢ちゃん、自分のキズは回復できねぇのか?」
「当たり前でしょ。あとでシリルに治してもらうしかないわ」
「そういうものなのか・・・」
治癒の力はあくまでも他人を回復させる力だ。自分のキズを回復させるのは俺たちにはできないんだよな・・・
「みんなは隠れておいて!!」
「で・・・でも・・・」
「大丈夫〜!今は僕たちがなんとかするから〜!!」
ハッピーとセシリーがウェンディたちにそう言う。リリーが戦えると戦況はかなり楽だけど、さっきのドレッドヘアの奴にかなりやられたみたいだからな。俺たちがなんとかするしかない!!
「はぁ!!」
「そりゃ!!」
ナツさんと俺で敵を凪ぎ払うけど、数が多すぎるなぁ・・・一体何人いるんだ?
「どうした!!次来いよ次!!こっちは大事なマフラー真っ黒にされてただでさえ気立ってんだっつうの!!もっと殴らせろよ!!」
「ナツさん・・・それはただの八つ当たりです・・・」
ナツさんはゼレフに真っ黒にされたマフラーを敵に見せながらそう言う。確かに怒ってるのはわかるけど・・・
「なんだよソレ!!」
「八つ当たりかよ・・・」
「えげつない・・・」
悪魔の心臓の奴等もナツさんにそう言った。でもまぁ、攻めてきてるそっちが悪いわけだし、別に問題ないよね?
「それなら黒焦げ通り越して燃えカスにしてくれるわ!!」
「あ?」
俺とナツさんの後ろに回り込んでいた敵がそう言った。
「ファイアバレット!!」
その手から炎がナツさんに向かって打ち出される。けど、炎じゃ意味ないぞ?
「待ってました!
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