失われた魔法
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年もギルドを支えてきただけのことはある」
ハデスは天照百式を防いだマカロフに対してそう言う。しかし、マカロフの体は震えていた。
「うぐ・・・あ・・・」
すると、マカロフが突然左胸を抑えて苦しみ出す。
「ん?どこか悪いのか?マカロフ」
ハデスはマカロフに歩みより、問いかける。
「互いに老いたな」
「うぐ・・・」
マカロフはハデスの顔を見上げる。
「違う道を歩いてきた者が交わる接点。今日は世界の連続体が完成する日なのか?」
そう言ったハデスに、マカロフは荒い呼吸で返す。
「あ・・・あなたは、立派なマスターだった・・・ワシらに和を説き、正しき道へと導いた・・・一体・・・何があったというのじゃ?」
「・・・・・」
ハデスはその問いに答えない。代わりに、右手をマカロフに向けると、マカロフは地面へと叩きつけられる。
「ぐあっ!!」
「かつて魔法は闇の中で生まれた。その虐げられ、恐れられてきた」
そう言うとハデスはマカロフに背を向け歩き出す。
「やがて魔法は日常化し、人々の文化とも言える時代になった。
だが、魔法の根元をたどり、ゼレフに行き着いたとき、私は見た。“魔導の真髄”というものを」
マカロフは地面に突っ伏したまま、起き上がらない。
「眠れ、妖精の尻尾の歴史は終わる」
ハデスはその場を立ち去ろうとしたが、その時、マカロフは目を覚まし、ハデスへと突っ込んだ。
「ぬああああああ!!」
しかし、ハデスはそれに気づいていた。
グサッ
「ぬおおおおおお!!」
ハデスの右手からレーザーが放たれ、マカロフの体を貫いた。
それにより、マカロフは崩れ落ちていく。
(まだ・・・終われぬ・・・)
ドサッ
(届け・・・ワシの跡を継ぐものよ・・・)
マカロフの意識はそう願いながら遠退いていった・・・
ある砂漠地帯で、フードを目深く被って歩いていた男が、立ち止まり後ろを振り返る。
「なんだ?この胸騒ぎは」
男の名はラクサス。元妖精の尻尾のS級魔導士にして、マカロフの孫である。
シリルside
「オラァ!!」
「やぁ!!」
俺とナツさんは鉄拳で敵を殴り倒していく。
「こっちこっち〜」
「遅いよ遅いよ〜」
「待てー!!」
「ちぃ!!」
「この猫ちょこまかとー!!」
ハッピーとセシリーは敵を引き付けながら空を飛び、
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