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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十二話 研究所
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つ確かめる。そしていくつもあるカプセルの中には例外はなく、すべてに子供が収納されていた。
「こ、これ、何なの……?」
「ひどい……」
「こんなのって……」
るい達も何とか立ち直ったのかそれぞれカプセルを見ていく。
そして、全はいくつかのカプセルに共通する記号を見つけた。
(まただ、こっちとこっちはH……こっちとこっちのはS……全部に番号が書かれている。そして、その中に入っている子供の顔は……殆ど、一緒だ……!)
そこまで考えて全は一つの結論に達した。
(そうか、ここは……!)
と、その時
「ようこそ、管理局の諸君」
そんな声が部屋に響く。
「「「っ!?」」」
アリシア達は驚きながらその場に一緒になって固まる。
全はというと……シンを持って低く構え、どこから聞こえてきたかを全感覚を使って調べている。
「いやぁ、まさかここまで早いとはね……行動力の速さに感心するよ。それに
成
(
・
)
功
(
・
)
体
(
・
)
も一緒に来てくれているしね。君達も……僕の研究の為の礎になってもらうよ!」
声がそう言うと、何かをずるずると引きずるような音が聞こえてきた。
光に照らされたそれを全達は見る。
そこにいたのは異形。その一言に尽きた。
まるで色々な生物の集合体のような姿をしているのだ。しかも、頭部の部分はきちんと人型を保っている。
それが意味する所は……この異形は、元々人間だったという事だ。
「あまりにも僕に対して失礼な態度を取っていたからね。ちょっとしたお仕置きだよ」
「お仕置きって……こんなの、お仕置きじゃなくて殺しじゃない!?」
「おやおや。改造を殺しというのかい?僕には理解できないね。彼は研究の礎になれたんだ。本望だろうさ」
「狂ってる……!」
フェイトがそんな怒りに満ちた顔をしている。
「あれぇ?君達の母親だって十分狂ってると思うけどね?プロジェクトFなんていう代物を考え付くんだからさ」
「「っ!?」」
プロジェクトF。その単語を聞いた瞬間、フェイトとアリシアの目が見開かれる。
「な……」
「なんで……」
「知りたかったら、生き延びな♪」
「ヴォォォォォォォォォ!!!!」
人間だった物はそんな声を上げながら迫ってくる。
「おい、しっかりしろ!フェイト、アリシア!くそ!るい、二人を頼む!」
「わかったわ、気をつけて!!」
るいに二人を預けた後、全は人間だった物に向き直る。
「許せよ……」
全は一度、目を閉じると…
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