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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十二話 研究所
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疑わしい声などを出させていたのだ。誰かが通報する可能性だって当然知っていた筈。

だというのに見張りも立てない……全はそこが引っかかっていた。

(どうする……突入するか?それとも、しばらく様子見……様子見の方が安全は確保できるか)

しばらく様子見しようと決める全。

「ねぇ、手っ取り早くさ。中に入っちゃおうよっ」

と、ここで空気を読まない発言をアリシアがした。

「ね、姉さん。危ないよ?」

「大丈夫大丈夫。いざとなれば、私がいるしねっ」

そんな発言をするのは自身に絶対の自信がある奴だけだぞ、と全は心の中でツッコむ。

「アリシア、今回はあくまで調査なんだからね。あまり危険な行為は」

「大丈夫だって!」

そう言ってアリシアは陽気な感じで入り口に近づく。アリシアが入り口の前に来ると、待っていたとばかりに自動的にドアが開く。

(ますます以って怪しいな……)

「いざ!」

そう言って自身のデバイス、バルディオンをぎゅっと握り締めると中に入っていく。

「あ、姉さん待って!」

それに慌ててフェイトも続いていき

「あぁ、もう!二人とも、待ちなさい!」

あろう事か、るいまで入っていった。

「……はぁ、行くしか……ないよな……」

全は少しだけため息をついてから中に入っていった三人の後を追いかけた。







アリシア達と合流した全は研究所内を注意深く歩く。

どこに何があるのか何もわからないからだ。

せめて、内部の通路やどこに何があるのかさえわかればと思ったのだがしかし、ここに来てしまったからには仕方ない。

何かあるであろう部屋を見つけて証拠を持って帰らなければならない。

そんな事を思いながら、少しだけ開いているドアを見つけた。中からは神秘的な緑色の光が漏れている。

何だ……?と不思議に思い、全は部屋の中を見る。

「何かの保管室……?」

全は注意深くドアを開けて、中に入る。アリシア達もそれに続く。

「へぇ……何だか神秘的……」

中にあったのはいくつものカプセルだった。カプセルの中に入っている液体のような物が緑色に光っている事から先ほどの光はこの液体だったのだろう。

「何かを保管してるのかな……え……」

フェイトはカプセルの一つに近づくと口元を抑える。

「どうしたの、フェイ……ト…………」

フェイトに続いてカプセルの中を見たアリシアも同じように口元を抑える。

そんな様子を不思議に思い、全もカプセルの中を見る。

「っ!こ、これは……!」

カプセルの中に入っているのは人間……それも、子供だった。

「っ、まさかここにあるカプセル全部に!?」

全は一つず
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