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リリなのinボクらの太陽サーガ
炎上
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その場で呆然と立ち竦んでしまう。何もかも焼き尽くす炎の風が吹き付ける中、俺達も二人に劣らぬ程の衝撃を受けており、特にネロは顔色を真っ青にして燃え盛る街中へ走って行った。そんな彼女にユーノが慌てて呼びかける。

「ま、待ってリインフォース! 一人で行くのは危険だよ!」

「待ってられるか! まだ生き残りがいるかもしれない、それにもうこれ以上アクーナの人を死なせちゃいけないんだ!! だから行かせてくれ!!」

「ネロの言う通りだ、事は一刻を争う。俺も行くぞ!」

「感謝する、兄様!!」

「あぁ、もう! サバタさんも行く時は突っ走るタイプだったのを忘れてたよ!」

『……サバタ様……わ、私も……行かないと!』

「マキ……ナ……、…………私も……行くから……だから置いていかないで……」

ユーノ達も後で追い付くだろうと思い、ネロと共に街の人が逃げるであろう場所へ向かう。ここに来る途中、避難所であるヴェルザンディ遺跡に誰も来なかった事から恐らく街の人は広場に集まっていると見当を付ける。道中、いくつもの建物が崩れ落ちていく光景を目にし、その度に悲しみと怒りが湧き上がる。だが広場では更に凄惨な光景が広がっていた。

「これは……何という事だ……!」

死体。

死体死体。

死体死体死体。

広場には真新しい死体がそこかしこに転がり、炎で血と肉が焼け焦げた嫌な臭いが周囲に蔓延して鼻につく。凄惨過ぎてショックを受け、ネロは動けずに固まってしまう。だが俺は冷静に、戦闘機人の体内の機械音も聞き取れた聴力に感覚を集中………………。

「……む?」

おかしい……音がいつもより遠く感じる。それにキーンと耳鳴りも……今更気づいたが、全身の感覚が少し鈍くなっている。これは……マズいな。

ガラッ!

「今、音がした!」

丁度ここから陰になってる路地、そこから聞こえた音に反応し、ネロが生き残りがいると信じて駆けだす。少し遅れて俺もそこに向かうと、確かに生き残りがいた。この光景を生み出した原因を知る、唯一の人間。それは……この街の村長だった。ただし右ひざと左脇腹を撃たれた血まみれの姿で壁に寄りかかり、今にも命の灯火が消えそうな程衰弱していた……。

「村長さんッ!!」

「お……あ、あなたは……リインフォースさん……。そしてマキナを救って下さった戦士殿……あの遺跡を……踏破なされたのですね……!」

「そんな事を言ってる場合ですか! 早く応急処置を……っ!?」

「よしなさい、私はもう……助かりません。それより……!」

「そ、村長っ!?」

『村長のおじいちゃん!!』

「おお、シャロン、マキナ……二人ともご無事で何よりです……」

「村長、一体ここで何があったんですか!? なぜ
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