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リリなのinボクらの太陽サーガ
炎上
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にゼロシフトでシャロンの背後に瞬時移動すると同時に暗黒剣を振るい、襲撃してきたチャクラムを弾き飛ばす。見覚えのあるチャクラムは軌道を変えて持ち主の下へ戻っていき、俺はようやく見つけたソイツに暗黒剣の切っ先を向ける。

「出会い頭で民間人に不意打ちとは……その性根は相変わらずだな、ラタトスク」

「おやおや……この程度でやられるような性質をあなたは持ち合わせていますか? 今のはほんの挨拶代わりに過ぎません」

「こいつが……ラタトスク! 兄様の運命を歪めたイモータルか!」

「こんな所にいるなんて、今度は何を企んでいるんだ!」

先程感じた気配……その根源であるラタトスクを前にして、ネロとユーノは咄嗟に警戒態勢に移る。いきなり狙われたシャロンは俺の影に隠れて身をすくめながら離れていき、マキナと警戒しながら結晶の影に隠れる。一応これだけ離れていれば交戦状態に陥ってもすぐ襲われる事は無いだろう。

「元より挨拶する間柄でもない。それよりようやく俺の前に現れてくれたな……世紀末世界より続く因縁、いい加減始末を付けたいと思っていた所だ!」

「気に入りませんが、わたくしも同じ事を考えていましたよ、サバタ。あの時の屈辱を晴らさずして勝手に衰弱死されては、わたくしも気が済みません」

「……あなたの事だ、嫌味満載な策を講じてからやってきたんだろうね。ならこちらはその策ごと潰すだけだ!」

「ウフフフ……ジュエルシードの事故でも思い出しましたか? そう焦らなくとも、わたくしの策は既に実っています」

「なんだと? 一体どういう事だ……!?」

「おあつらえ向きにあなたも居るとは丁度良いですね、闇の書の管制人格。11年前にあなたがここで大破壊を引き起こしてくれたおかげで、わたくしの協力者ロキはこの世界に封印された絶対存在の位置を大まかに把握する事に成功しました。そして封印の解除法もまた……」

ラタトスクの余裕を含んだ笑いを前に、ネロ達はまだ奴の意図がわからずにいた。だが俺とユーノはさっきの覇王の碑文を思い出し、背筋に氷をぶち込まれたかのように寒気が走った。

「『封印はこの星と生きる人の命が減るごとに弱まってしまう』……ま、まさか!?」

「お気づきになられましたか、ユーノ・スクライア? ええ、あなた方が危惧している通りの出来事が今、外で起きています。急げばまだ止められるかもしれませんよ?」

「チッ! ラタトスク、貴様との決着は後回しだ! マキナ、シャロン、暗黒転移で一気に外へ飛ぶ! ネロとユーノは自分の転移魔法を使え!! 外で一大事が起きている!!」

鬼気迫る様子で俺が指示を出した事で、ネロやマキナ達もただならぬ状況になっていると本能で理解する。ネロとユーノが転移魔法の詠唱を始め、俺はマキナとシャロンの所
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