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リリなのinボクらの太陽サーガ
炎上
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構築された、黄色い光を放つ一握りの大きさしかない結晶に俺はふと興味を引かれた。今まで見てきた物とは違い、大地の恩恵を受けて太陽の光がそのまま形に留まったような、凄まじい力が凝縮されているのを感じる。いわゆる“太陽結晶”とも言い表せるそれは、まるでここまでやって来た者への報酬のような雰囲気の下で鎮座されてあった。

手に取って確認してみると、太陽結晶から発せられる光はほのかな暖かさと生命の息吹を与えるような、優しい温もりがじんわりと伝わってきた。

「これは……ソル属性の結晶か。これほどのエナジーを内包していれば、もしかしたら……!」

「兄様、何やら嬉しそうですけど、それを一体どうなさるのですか?」

「これを上手く加工して組み込めば……太陽銃が作れるかもしれない」

「太陽銃って、サバタさんが持っていた暗黒銃みたいな?」

「むしろ暗黒銃は太陽銃を基に作られた物なんだが、まあそういう事になる。とにかく世紀末世界から来た俺にとって、これは文字通り宝物だ。太陽銃があればその場に俺がいなくとも、イモータルを相手にまともな戦いが出来るかもしれん……」

「確かに……次元世界でアンデッドを倒せるエナジーの力が使えるのは、なのはとフェイト、アリシアの3人だけですからね。しかもアリシア……あ〜今はアリスって言うべきかな。とにかく彼女は代弁者だから単独だと自衛程度の力しか引き出せないし、なのはもダーク属性を使ったら身を削ることになるから、太陽銃が一つでもあれば切り札になりえます! そう考えるとこの結晶は希望の塊ですね!」

[ボク達マテリアルはお兄さんのおかげでルナ属性が使えるんだけどね〜。皆ボクらの事を知らないからしょ〜がないか]

「……とにかくこれを手に入れられただけでも来た甲斐がある。覇王の置き土産は実に価値があった」

そう言って達成感も程ほどに俺は太陽結晶を懐にしまい、改めて心臓の鼓動のように光る卵を見上げる。コイツから漂う気配は世紀末世界の絶対存在には劣るものの、ほぼ同質なので見ているだけで全身の神経が『目覚めさせるな』と訴えている。それはここにいる全員が同じで、触らぬ神に祟りなし、という言葉のままに警戒していた。

「さて、遺跡探索のラストで厄介事の種も見つかってしまったが、手を出さなければ何事も無い。ユーノ、管理局に今回の探索を報告するのなら、コイツには絶対に触れない事を徹底しておけ。もし欲をかいた愚か者が出たりしたら、次元世界全体に想像もつかない被害が出るに違いないからな」

「言われずともそうしますよ。例え命令されても、こんな物にちょっかいなんか出したくありません」

まぁ、流石の管理局もコイツの封印を解こうとはしないだろう。そう思った……

刹那!

「ッ!!」

殺気を感じた俺は咄嗟
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