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リリなのinボクらの太陽サーガ
炎上
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ャロンの身軽な動きをトレースし、俺達も後に続く。所々突き出た結晶を足場にしたり、ぶら下がって方向転換に利用したりしながら、やがてこの空間内でも飛び抜けた大きさで、眩い光を放つ結晶の前へたどり着いた。恐らくここが最深部だろうが……見逃せない気配を感じた。

「この重苦しいダークマター……もしやイモータルが近くにいるのか?」

『イモータル!? イエガー社長と同じヴァンパイアが……!?』

「こんな所にいるなんて……僕達だけで対処出来るのかな……?」

「私はまだ直接相対した事は無いが……危険な存在なのはわかっている。遭遇したら何としても倒さなければ……!」

「………………」

ふと呟いた一言を聞いて各々が反応を示すのを背に、俺は暗黒剣を構えて先へ進む。シャロンだけ話に置いていかれてるが、説明していないから無理もない。

大結晶の一部にまるで誘う様に穿たれている穴、そこから結晶内部へ入り込んだ俺達は……自分の目を疑う存在を視認した。見た目は“光を放つ卵”……と言えば聞こえは良いが、その大きさは卵にしては想像を絶する程で、パッと見アースラの体積の半分ぐらいだ。戦艦程の大きさの卵なんて、まず生物学的にもあり得ない。これがもし孵化したら何が生まれるのか、一切見当が付かないな。

「正面にするだけで感じるこの威圧感、もしかしてヴェルザンディ遺跡はこれを隠すために作られたのかもしれない……!」

「この感じ……ナハトに匹敵する圧迫感だ、鼓動を聞くだけで冷や汗が流れる……!」

『なんか……怖い。傍にいるだけで寒気が走る……うわ、鳥肌立ってるよ……』

「こんなものが私達の住んでいた大地の下に眠っていたなんて……今まで考えもしなかった」

それぞれ卵に関して感想を漏らしているが、その隣で俺は興味深いモノに目を引かれていた。何らかの文字が刻まれた板状の結晶……このドイツ語に似た字面から恐らくベルカ語だ。

「あれ? サバタさん、そんな所で何をしているんですか?」

「ユーノか……いや、この結晶がちょっとな」

「これは……古代ベルカ語? 文字が刻まれてるって事は、明らかに人の手が入った結晶ですね。ベルカに関する歴史的資料はあまり残されていないのに、これほど保存状態が良い物が発見されるのはごく稀なんです! まさに大発見ですよ!」

「興奮するのは構わないが、それよりなんて書かれているのか解読してくれないか?」

「それにしてももしここに書かれているのが僕達の知る史実を覆す衝撃的な事だとしたら、ミッドの教科書の内容ががらりと変わるかもしれない! そう思うと僕の遺跡探索が世界に影響を及ぼすという事になるから、すなわち――――」

話を聞け、ユーノ。自分の世界に没頭するんじゃない……。

「じゃあ人の話を聞
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