第五十話
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確認して確かめるのは至難の業だ。
ヒソカは一番早く当たりそうなボール一つに狙いを定めると自身の念能力をその両手に纏わせて捕球の姿勢に入る。
が、しかし、それはフェイク。ただの虚像だ。
それがヒソカの右手を通過するとその他のドッジボールが次々にヒソカの体を透過する。
そして本命の四つ目。三つ目の球の影に隠れるようにして潜んでいた球が鈍い音を立ててヒソカの体にあたり、跳ね返って空中を舞う。
そのボールは大きく後ろの方、俺達の外野の方へと飛んでいく。
このまま地面に落ちればアウトだったのだのだが、空中でやはり、先ほども見た伸縮するオーラの糸につかまり、ヒソカの腕へと落ちてくる。
セーフ。
うーむ、流石にそう簡単にはいかないか。
「大丈夫?ヒソカ」
ゴンが少々心配そうにヒソカに問いかけた。
「大丈夫だよ◆ちゃんとオーラでガードしたからね◆ただ、罅が何本か入っちゃったかもしれないけど◆」
「それにしても、アイツの能力。多分幻影とかその辺を作り出す能力みたいだ」
キルアが一回見ただけで先ほどの技の本質を見抜いたようだ。
「そうだね◆5個中4個はフェイクだったからね◆」
しかし残念ながら先ほどのは汎用技だ。
一人につき少数しか固定能力を持っていないとの念能力の常識に囚われていて、幻影作成が俺の固有念能力だと勘違いしている。
その後の相手の攻撃はレイザーさんが捕球。
此方の攻撃だ。
その後、もう一度レイザーさんの念獣をアウトにしようとして、今度はこちらが捕球してレイザーさんの攻撃。
ゾゾゾッ
うわぁ…凄いオーラだ。
レイザーさんの割と本気の一撃を受け止めようと、相手は『堅』を使用した。
その行動にレイザーさんからのプレッシャーが増す。
『堅』が使えるならば死ぬ事は無いだろう…と。
オーラの密度がボールに集約していく。
「行くぞ、ゴン!!」
ゴンを狙うことに決めたらしい。
「来い!!!」
うわぁ、ゴンは凄いね。
俺なら逃げる所を真っ向から受け止める事を選んだようだ。
渾身の力で撃ちだされてボールは一直線にゴンに迫る。
その威力はミサイル並だ。
あれは流でも無理かも…
ボールにぶち当てられてゴンは吹っ飛んで行き、後ろの壁に激突してようやく止まった。
…咄嗟に『硬』で局部を守ったように見えたから死んで無いだろうが。
瓦礫の中から這い出して来たゴンは外傷は見えるが、致命傷を負っているようには見えない。
少し休めば復帰可能だ。
外野から1ゲーム中に一人だけ内野に戻る事ができる。
その権利は自分が使うとごねるゴン。
流石にジンの息子。
ジンはい
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