第五十話
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とは言え大怪我は負っているので戦力外だろうが。
さて、今度は攻守逆転だ。
キルアが拾ったボールをピエロの青年、ヒソカに手渡した。
ヒソカの投げた球はレイザーさんの念獣に当たると、何かに引き寄せられるかのようにヒソカの手元へと戻った。
…ボールにオーラが引っ付いているのが見えるからそれで引っ張ったようだ。
見た感じオーラの接着と伸縮と言ったような能力か。
さらにヒソカは振りかぶると一直線にオレに向かって振り下ろしす。
っ!?またオレかよっ!
前の二回は偶然を装い避けたけれど、この速度は流石に数合わせの雑魚では避けれない。
と言うか、当たり所が悪ければ死にかねない威力だ。
あのピエロ野郎っ!
俺は瞬間的に『練』でオーラをひねり出し、両手と両足に攻防力を移動させると正面からヒソカのボールを受け止める。
受け止めたボールをヒソカの念能力で引っ張られているが、両足で踏ん張って耐える。
しばらく引っ張ってみて俺が放さないのをさとったのか念能力を解除した。
「やっぱり実力を隠してたね◆」
ぞぞぞっ
なんか全身に寒気が走る。
「どういう事?ヒソカ」
ゴンがヒソカに聞き返した。
しかし、それに答えたのはキルアだった。
「数合わせの雑魚なら今のヒソカの球なんて絶対取れなかったよ。…ちっ、アイツ、実力を隠してやがったんだ」
「そういう事◆」
隠していたんじゃなくて、聞かれなかっただけだもん。
さて、どうしたものかね。
「本気でやりなよ」
レイザーさーん…
躊躇していた所に釘をさしに来たレイザーさん。
その体からほんのちょっぴり怒気がもれてますからっ!
…仕方ない、頑張ろう。
しかし、本気…ねぇ。
「レイザーさんに釘を刺されたので、恨むならレイザーさんを恨んでね」
練で増幅したオーラで四肢を強化する。
「凄いオーラだ」
ちりちりと空気が振動する。
「今までとは別人のようだわさ」
わさ?
お嬢ちゃん、なんかおばさん臭いよ。
とっとと。気を取り直して、俺は右手にドッジボールを掴み振りかぶる。
「ドッジボール分身の術」
どりゃっ!
狙うはピエロ服の男、ヒソカ。
俺の手から離れたドッジボールは5つに割れたように分裂する。
「!?」
行き成り目標が増えたため、一瞬動揺するヒソカ。
「増えた!?」
俺のボールを横目で確認して驚愕するゴンとキルア。
既にそのボールは全てを回避できるようなタイミングではないし、その全てを捕球するのは不可能。
凝を使えば見極められるだろうけれど、射出から着弾まで1秒ほどの中で全ての球を
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