第五十話
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タンスなんだけど?
…今まで(複数回の転生で)そう言って、何だかんだで関わってしまっているな。
どうするか。
「そうだね、彼はどうやら人数合わせみたいだし、此方に来てもらおうか」
は?
何?
ちょっ!?なんでそうなる?
「ダメだよ、その人は戦わないって言う約束で着いて来てもらったんだ」
黒髪の少年、ゴンが正直に言った。
「いいじゃねぇか、ゴン。あっちに雑魚が増えた方がこっちには有利だし」
「でもキルア」
「それにあの男はすでにその気のようだぜ?」
キルアと呼ばれた銀髪の少年が言ったその気と言う言葉。
つまりオレはレイザーさんの念獣に担がれて、今まさにコートの中へと引きずられている最中だ。
「え?ええっ!?」
がっちりホールドされてオレはコートに縫い付けられるようにく拘束されている。
「いいのかなぁ?」と言うゴン少年に、「良いんだよ」と、丸め込みに掛かるキルア少年。
俺が動けずにいた間にドッジボールのルールがレイザーさんから説明される。
レイザーさんのチームは俺が入ったことで念獣が一人減り、レイザーさんプラス俺プラス念獣が6体。
試合が始まる頃になってようやく俺は念獣から解放された。
相手コートには既にゴン達のスタンバイが完了されている。
「ちょっと!?俺に何の旨みも無いんだけど!?なんでオレはゲームに参加させられてんの!?」
流されそうになっていた俺の魂の叫びだ。
「ああ、もし最後まで生き残っていたらゲームマスターであるオレから特別なカードをやろう」
特別なカード?何だろう?
「それに君はこっち側だろう?アイオリア」
ビクッ
そんな会話をしていると、審判がボールをスローイン。ゲームが始まる。
「先手はくれてやるよ」
そう言ったレイザーさんの言葉どおり、スローインを取り合わずに直ぐに念獣をコートに引っ込めるレイザー。
ボールを手にしたのは相手側のゴリラっぽい男、ゴレイヌだ。
「余裕こきやがって…挨拶代わりにかましてやるっ!」
ボールをもって振りかぶり、力強くスロー。
「どりゃ!」
放たれたボールは勢い良く此方へと向かってくる。
「って俺!?」
コートの隅の方にいた俺は迫り来る凶弾を紙一重で避ける。
「わっわわ!」
「こらっ!避けんなっ!当たっとけ!」
避けんなじゃねぇボケっ!
念で強化された球を纏すらまともに纏っていない状態で受けたら大怪我するだろうが!
避けた球はそのまま外野を転がっているが、相手ボールだ。
外野にいるゴレイヌの念獣がボールを取り、内野へと投げ戻した。
「もう一回っ!」
そう言って投
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