第五十話
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随するように質問を被せた。
一人一勝なんだろう?と。
それに勝ったほうが8勝入ると答えるレイザーさん。
人数あわせの集団に動揺が走る。
最低二人、その数合わせの中から出さなければならないのだから当然か。
数合わせの人に戦力ははなから期待していなかったであろう攻略チーム。
つまり纏がかろうじて出来ている程度の雑魚に声を掛けたと言うわけだ。
オレの場合は…あの時は甘死しそうでふらふらしてたからね。雑魚に見えたのだろう。
「オレは嫌だぜ!」
「オレもだ」
数合わせで連れてこられたやつが口々にわめいた。
まあ、自分と相手の力量をはっきりと目の前で感じさせられて恐怖でパニックを起こしかけているね。
今まで黙っていた黒髪の子が声を張り上げ、俺たちだけで(攻略組みの残りのメンバー)やろうと黒髪の男の子が静かに内面から怒りを滲み出しつつそう言った。
その言葉にレイザーさんは否と答える。
それにさらに激怒する少年。
少年の怒声を表情を変えることも無く受け止めるレイザーさん。
さらに怒気を強め、どうして仲間を殺したんだと問い詰める。
その問いに元々死刑囚だったと答えたレイザー。
その返答に驚いて混乱している黒髪の少年は終にこのゲームの真実を知る。
このゲームは現実世界で行われていると。
その答えから何を導き出したのか少年はまさかジンがこのゲームの中に居るの?と口走った。
このゲームの中に!?と、少年は言った。
え?ちょ!?まさか!?
「げぇっ!?ジンの息子ぉ!?」
っは!しまった。余りの事実に叫んでしまった。
「そうか、お前がゴンか」
レイザーさんの雰囲気がガラっと変わる。
そう言えば確か息子に会ったら手加減するなってレイザーさんは言われていたなぁ。
少年の言葉を受けてレイザーさんのオーラが膨れ上がり、びりびりと空気を伝わる殺気。
「やってられねーーよ!オレは死にたくない!」
そう数合わせの一人が言うとそれを追って数人が離脱する。
「あ、おいっ!」
必死にツナギにバンダナの男性が呼び止めようとしたが聞かずに俺一人置いて走り去ってしまった。
「いいよ、行かせろよ」
ゴリラっぽい男性がそう言って止めた。
「けどそれじゃ試合が…」
「オレが3人分になる…」
そう言ったゴリラっぽい男性の側にそれこそゴリラの念獣が現れる。
そっちもやってる事だから問題ないだろう?と。
その問いかけにレイザーさんが答える。
「ああ、問題無い…が、1人余るな」
ああ、オレの事ね。
つか、やべぇよ。
基本的に主人公と言われる人たちとは関わらないス
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