第五十話
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いな事やりたくないんだけど…」
そう言いながらひそひそと作戦会議。
待っていてやる義務は無いんだけど?
とは言え直ぐに結論が出たみたいだから数秒も掛かってないのだろうけど。
見ればどうやら全てを捕る方向で決まったらしい。
ヒソカを真ん中にヒソカの念能力であろう変化したオーラを風呂敷のように広げ、俺が投げた球を全て包み込む作戦のようだ。
…まぁ、確かに賭けだねぇ。
俺が直球でゴン達目掛けて投げなければ全く意味を成さない。
と言うか、レイザーさんは外野にいるんだからパスしたら終わるんじゃないか?
いや、まあそこまでは考えているか。
レイザーさん自身の直球さえ食らわなければ念獣の攻撃は個人でも捕球できると踏んだのだろう。
つまり俺がパスを出した瞬間にバラけるのだろう。
さらに俺の投球は威力が低いと思われている、と。
「来い!」
ゴンが気合を入れて叫ぶ。
なんかちょっと腹立つなぁ…
確かに俺は特質系だし、確かにレイザーさんのような剛球は投げられないけれど。そこを技術でカバーするのが俺だ。
ボールを俺が放出したオーラが包み込む。
ボールが俺の手のひらで少し浮いた。
そのオーラをボールの表面で乱回転。
「ゴン!ヒソカ!パターン2だっ!」
キルアの声でゴンとヒソカがすばやく動いた。
ゴンが捕球体勢、それを支えるようにキルアが背中合わせで立ち、それをヒソカが一番後ろで包み込むように構える。
対レイザーさん用に考えたのだろう。三人で直球を取る構えだ。
それにしても、一瞬で俺のコレがやばいと理解した上で、瞬時に実行させたキルアはスゴイ。
だけど、体勢が整ったからと言ってこれが取れると思ったら大間違いだ。
「オラァっ!」
振り上げた俺の手から離れて投げ出されたボールは、周りの空気を切り裂いてゴン達へと迫る。
「くっ!?」
バシッ
ドゴンッ
パラパラっ
…
…
…
「ゴン選手、アウトっ!」
審判が声高らかに言う。
俺が投げたボールはゴンの『硬』によるグーパンチでその軌道をそらされ、後ろの壁を貫通してどこかへ飛んでいってしまった。
捕球できないと感じるや否や直ぐに行動できたゴンはさすがだ。
なんていうか野生動物なみの勘のよさと瞬発力だった。
「ゴンっ…」
キルアが心配そうに声を掛けた。
「つうっ…大丈夫。『硬』でぶん殴ったから。でも軌道を変えるのが精一杯だったね」
「ああ、そうだな…」
「それにしてもさっきのどうやったんだろう?」
「あ、ああ。…おそらく放出したオーラを乱回転させて纏わせたんじゃないかな。…あのまま取ろ
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