第五十話
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かわせる自信がある。
避けてしまえば面倒が無くていい。
ゴンの攻撃をそのまま外野が受け取る事は難しいし、オーラの消費も激しい故に何回も連続での使用は不可能だろう。
見たところ、ボールを持っているキルアも手のダメージが絶大だ。保って後2回ほどが限界か。
つまりあと2回避ければ相手の最大攻撃力は失われると言うわけだ。
相手コートでキルアがボールを構え、ゴンがオーラを込め始める。
俺、直球勝負ってあんまり好きじゃないんだよ。
だけど、もう古い約束だけど、俺もレイザーさんと同様にジンからもしもジンの息子と敵対したら全力で相手をしてやれと言われていたっけ。
「じゃん、けん…グーっ!!!!」
じゃんけんに見立てて打ち出された右拳はボールの真芯をとらえ、物凄い威力で此方に向かってくる。
「すげぇ」
「アレは取れないだろう」
「下手すればアイツ死ぬんじゃないか?」
等、ツナギ服の男たちが口々に言っている。
迫り来るボールをオーラで攻防力の増した両腕でキャッチし、オーラで強化した下半身はその威力に後ろへと引きずられながらも体勢を崩す事は無い。
しかし、押しやられた俺の踵はすでに後ろの白線の直ぐ側まできている。
外野での捕球はルール上アウトだ。
このままでは確実に白線割れだ。
俺は迫る白線の前に自分でコートを蹴りジャンプした。
支えるものが無くなって体ごとくるくると回転しながら後ろの壁目掛けて飛んでいく。
「やった!」
「勝ったぞ」
ツナギ服の集団が早くも勝利宣言。
しかし、残念だったな!
『フライ』
空中で体勢を整えるとグッドタイミングでソルが飛行魔法を行使してくれた。
ふよふよ飛びながら外野に着地する事も無く内野へと着地する。
「飛んだぁ!?」
「そんなっ!」
「そんなの有りかよ」
瞬間移動が有りならば飛ぶくらい有りに決まってんだろうがツナギども#
さて、正面の敵を見据える。
ゴンは何故かきらきらした目でこちらを見てる。
キルアは少しの驚愕とほんの少しの絶望。…まあ、空を飛べる相手にどうやってライン越えを狙えと言うのか、等と考えているのだろう。
ヒソカは…見なかったことにしよう。なんかいやらしい笑みで此方を見ているような気がする。
「ちっ、どうにか奴からボールを取らないと。…認めたくねぇけど…強いよ、アイツ」
キルアがそう悪態をついた。
「うん。今のは確実に行けたと思ったんだけどね」
ゴンがそう相槌を入れる。
「でも、次は行ける!」
「その前にアイツの幻影攻撃を何とかしないとだろう!」
「そうだった。どうしよう?」
「ったく、あんまこんな賭けみた
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