暁 〜小説投稿サイト〜
Monster Fusion
The first season 〜人と獣〜
第一章 【獣の勇者】
第三狩 《仲間になりたそうにこちらを見つめている.......?》
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に着き、適当な注文をした。


「着いたぜ、ここがハイダンだ。ようこそ。」


花煽はグラスを顔の辺りまで持ち上げる。


「おう、連れて来てくれてありがとな。」


大鳳は花煽のグラスに自分のグラスをぶつけ乾杯を交わす。
だが、グラスといってもガラス製ではなく木で出来た樽のようなものなので"ゴンッ"という鈍い音がするだけだ。

二人は、そのまま一気に酒を飲みほす......などというもったいなことはせずゆっくりと口に含んだ。

その後運ばれてきた料理でプチ宴会のようなものをした。

大鳳が普通のメシで大丈夫か心配だったが(モンスターになったりするから)、その心配は一切なく、キレイに全てをたいらげた。

支払いを済ませ、店の外にでる。そこに大鳳が口を開く。

「んじゃ、ここでお別れかな?メシ奢ってくれてありがとな。」

「いやいや、助けてもらったんだ。このくらい当然だ。ホントありがとう。」


大鳳は満面の笑みでそれに答えた。そしてその顔のまま言った。


「ホント、初対面じゃねぇみたいだな、俺たち。何かまたお前とは近いうちに会える気がするぜ。」


花煽もその笑みに負けず劣らずの笑顔で答えた。


「あぁ、そうだといいな。........それじゃ、また会おうぜ。秋炎(・・)!」


大鳳.....もとい秋炎は少し驚きを表したが、すぐに元の笑顔にもどり、


「ああ!!またな!!!()!!」


そして二人は固く握手を交わす。その時花煽は本当に聞きたいことを聞いてないことに気付いた。


「なぁ、秋炎、お前はいったい何なんだ?」

「あ、俺か。俺はな、『Monster Fusion』だ」

「Mons...?」

それを最後に秋炎は手を放し、手を振りながら笑顔で人混みに消えていった。

花煽はそれを見送ったそしてあることを思い出した。


「あ、クエストの報告してなかったな。」


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




花煽は、集会所に戻ってきた。もう夜遅いので他のハンターの姿は見れない。


「んまぁ.....当然か....」


花煽は頭をかきながらカウンターの方へ向かう。この集会所では受付嬢に言わなくても、手配書にハンコを押せば自分でクエストを達成したことになるのだ。

花煽は当然受付嬢はもう居ないもんと思いながら、カウンターに向かっていた。だからそこに彼女が居たことにとても驚いた。


「........うおっ!?」


そこには机に突っ伏して寝息をたてている女........花澤 小咲がいた。


別に、受付嬢が一晩中カウンターにいるのはたまにあること
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