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ソードアート・オンライン 瑠璃色を持つ者たち
第七話 初の戦闘
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「それが報酬なんじゃ……」

「俺、一言もそれが報酬だなんて言ってないですよ?」

それじゃあ、この決闘の勝者であるリュウヤはーーー

「さ〜て、『なんでも』っつったかんな〜。なぁにしてもらおうかなぁ〜」

ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべてアスナへ近寄っていくリュウヤ。

「い、いや、いやぁぁぁぁぁ!!」

涙目のアスナの叫び声が、あたり一帯をこだました。






「う〜〜〜!屈辱、屈辱よ!」

アスナは顔を真っ赤にして涙目で原因である加害者を睨んでいた。

「私にあんなことさせるなんて……!」

キッと睨んだ先にいるリュウヤは呆れたようにため息をついた。

「あのな、ただの写真撮影だぞ?」

「どこがよ!私にこんな格好させて……!」

アスナは今、頭にネコ耳カチューシャ、全身を体のラインがそのまま浮き出るようなネコのコスプレ衣装で包んでいた。もちろんシッポもついている。

これは《ロイアルリテーナオブソード》を倒した後に開けた宝箱に入っていた装備だ。

女性専用の装備だったため、男のリュウヤでは装備できなかった。……したかったわけではない。

「それにそれやるって言ってんじゃん。感謝しろよ?それ敏捷地プラスニの補正かかるんだからな」

「こんなの着て、フィールドになんか出ないわよ!」

まあ確かに、ボディラインがまんま浮かび上がっているアスナのその姿は、世のすべての男性の劣情を煽るだろう。現実でそんな格好していれば、お巡りさんに職質されること請け負いだ。

ここでそんな格好していても、誘ってるのかと疑われても仕方ない。
だが、リュウヤはそんなものに興味はなかった。
というか、未だ中学生に見えるアスナに、性的な興味はほとんどと言ってなかった。

だからこそこんなマネができるのである。

「は〜い、撮るからさっき指示したようにやってね〜」

「こ、こんなの絶対誰にも教えないでね!」

「ん?例えば?」

「キリトくんとか……アルゴがさんとかよ!」

「……ふ〜ん」

「な、なによ!?」

「べっつに〜?さ、撮るぞ〜」

リュウヤはニヤニヤしながら撮影に入った。

アスナの格好が面白いからのもあるが、アスナから出てきた言葉のせいが大半だ。

(結構意識してんだなぁ、キリトのこと)

情報屋であるアルゴより前にキリトの名前が出てきたのだ。一応年頃の年齢であるリュウヤもニヤニヤしてしまう。

(これ、時が来たらキリトにふっかけて売ってやろっと)

そんな野望を抱きながら、リュウヤはシャッターボタンを押した。







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