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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
どんな道を歩むのか
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呼び捨てにしていることに気付いた。なんでそうなったのかを少し考えて・・・

「・・・完全に無意識だな」
「あ、そうなんだ?」
「ああ。なんでだろうな・・・うーん・・・?」
「別に、絶対に知りたいってほどじゃないからいいよ?」
「それなら、そうさせてもらう。悪いな」

完全に無意識のうちだったのだろう。本当に何も思い出せなかった一輝はヤシロにそう言って思考を放棄した。

「それでお兄さん、何が聞きたいの?今朝のお風呂の件?」
「それしかないだろ・・・ってか、なんでそれ知ってるんだ?」
「ここに来る途中でウィラお姉さんにあったんだ。『昨日のこと、お風呂でちゃんと理解した』って」
「・・・・・・なるほど」

情報源としては十分である。これ以上に正確な情報源もないかもしれない。

「んじゃ、まずはそうだな・・・なんでヤシロはそこまでちゃんと知ってたんだ?」
「勘、かな。まあ私が滅びの気配に敏感なのもあるんだけど」

『滅び』を収集し記録する存在であるヤシロ。だからこそ彼女はどれだけ薄くとも滅びというものに敏感に反応できるため、一輝のそう言う部分に気付きやすいのだ。

「それにしても、ヤシロは俺がそう言うものだって知っててもそのままなんだな?」
「あ、うん。なにせお兄さんのこと好きだしね」
「そこまで知ってもそう言ってくれるのはうれしいな」
「あ、もちろんだけど異性的な方だよ?」
「・・・・・・・・・・・・うん?」

さらっと落とされた爆弾。本当に今のは告白なのだろうかと悩んでしまうくらいにはあっさりと言われたそれ。強いて言えばヤシロの頬が少しばかり赤く染まっているのだが、それだって告白直後だとは思えないレベルだ。

「・・・えっと」
「あ、返事はまだね?音央お姉さんが待たせてるのに私が要求するわけにもいかないから」
「そういうもん、なのか?」
「うん、そう言うものだよ。ちゃんとフェアに行かないと」

そう言うとヤシロは一輝の足に頬ずりする。

「それにしても・・・よくもまあ、俺がこんなんだって知ってて好きでいられるよな」
「ん?こんなん、って?」
「いやだから、俺がどこまでクズなのかとか、そもそも感情のあたりとか・・・」
「そんなの気にしてるんだったら、とっくにお兄さんから離れてるよ」
「・・・そうか。ありがたい限りだな」

そもそも彼女だって歪んでいるのだ。気にしていることはないだろう。

「さて・・・つい音央お姉さんだけじゃなくてウィラお姉さんまで動くから言っちゃったわけなんだけど、ついでに今のうちに言っておいてもいいかな?」
「何を、だ?」
「色々と、かなぁ。さっきも言った通り私はお兄さんのことが好きだから一緒になりたいんだけど、そうじゃなくても多分耐えられると思うん
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