暁 〜小説投稿サイト〜
とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第七話 のび太、お前転生者か?
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 リニスもすずかもアリサもみんな喜んでくれた。
 3日後、リニスが俺と念空間を共有する類似の念能力「スペアポケット」を完成したのにはびっくりしたが………。



 そんなある日、らいとに放課後体育館裏に呼び出される。

「のび太、お前転生者か?」
 開口一番、いきなりらいとは聞いてくる。内心焦ったが、馬鹿正直に答えるわけにも行かず、

「はぁ? お前大丈夫か? 厨二病には5、6年早いぞ」
 なんて答えると、

「いや、この世界に『厨二病』なんて言葉、まだ無いぞ!」
 と笑いながら見破られました。

「そういうお前も転生者なのか?」
「あぁ、そうだ。」
「はぁ?」
 つまり、そういうことか。らいとは東大に入り新世界の神を目指す男なわけか。

「デス・ノートかよ!」
 と思わず言うと、

「名前だけはな………」
 と凹んでしまいました。

 詳しく聞くと、「デス・ノート」の主人公のような天才的な頭脳チートなんかは持っておらず、家族関係も幼い頃両親は亡くなっており、親戚の家で暮らしているんだそうです。

 で、そこからはお互い前世の話しをしたり、今世の現状を確認しあったりと情報を共有します。

 確認できたところでは、海鳴市から「とらハ」「リリカルなのは」の世界だと認識していること。
 麻帆良市には気付いておらず、こちらから言って初めて知ったということ。
 自分の魔力には気付いており独学で修練しているが、デバイスも持っていないので「魔法」としての使用方法がわかっていないこと。
 「リリカルなのは」については、無印・A’s・Sts編と知識があり、お互いかなりオタクだということ。
 何故死んだか、何故ここにいるかについては、お互いわからないということ。

 俺については、「野比のび太」と言う名前(前世でも本名だったがな!)と初日の挨拶から怪しんでいたが、最近、準ヒロイン扱いな「アリサ・バニングス」と「月村すずか」に近づいた(ように見えたらしい)ことによって確信したこと。
 ただ、原作介入希望者なら主人公と同じ私立聖祥大学付属小学校に転校するはずなのに、風小(海鳴市立風芽丘小学校)に転校してきたので目的も見えず警戒していたこと。
 
ただ、普段の振る舞いから信用はできそうだと考え呼び出し、直接確認したらしい。

 知らなかったよ………。というか、修行が忙しくて、他の転生者のことなんか忘れてたよ………。

 で、つまるところどうしたいのかというと、「原作介入したいから手伝って欲しい」ということらしい。

 いやさ。俺もそうするつもりだけどさ。らいとはどう介入したいのさ?
 はてさて、どうしよう?
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