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とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第七話 のび太、お前転生者か?
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 そいつと出会ったは、八歳の秋、海鳴市立風芽丘小学校二年一組に転校した日だった。
 転校というイベントを迎え、チキンな俺は当然テンパってた。

「埼玉県〇〇市から転校してきた野比のび太でしゅ。趣味は読書とサッカー、ゲームです。よろしくお願いしまふ。失礼、噛みました」
 と一部噛んで転校生の挨拶をした時、クラスのどこからか聞こえてきたんだった。

「ド、ドラえもん?」
 と。

 もちろん、教室は爆笑に包まれた。

 いいけどね。

 とりあえず、パニくってしまったが、なんとか気を取り直し指定された席に移動する。
 そうして、席に着くとちょっとホッとする。その時、隣の席の奴が声をかけてきた。

「ぷぷっ。のび太君? オレ、やがみらいと。よろしく〜」
「あ、こっちこそ、よろしく〜。ちなみにのび太でいよ」
「なら、俺もらいとでいいぜ」

 こんな風に俺たちは始まった。
 もちろん、俺はその時マルチタスクを駆使して考えてた。
 らいとが「デス・ノート」の主人公なのかどうかを………。

 そして、もしそうならば、俺『以外』の転生者がいるということを。
 そんな可能性考えもしませんでした………。



 そう騒がれることもなく、午前中の授業も終え、昼の給食の時間は近くの席ごとに集まる感じで、はぶにされるなんてこともなく、まぁ無難に過ごせた。
 給食を食べ終えた昼休憩の余った時間は外で出て遊ぶのが流行りらしく、そのまま、ドッジボールに流れていった。みんな元気だ。
 らいとはボールを持って来て組み分けしたり、クラスの中心らしかった。
 おかげですんなりとクラスの輪の中に入れた気がする。

 放課後も、「サッカーする奴、集まれ〜」とか誘っていたが、さすがに転校初日なので、図書室や体育館やプール、音楽室などの専門教室の場所を確認するため遠慮した。
 
そんなこんなで一月二月経ち、学校に慣れた頃、すずかさん達と出会った。
 誘拐事件に巻き込まれたのがきっかけだったが。

 ちなみに、すずかとアリサとは頻繁に会っていたりする。
 というか、現在修行仲間だ。念と魔法の両方の。
 名前の方も呼び捨てにするように2人から言われている。

 最初はすずかだけだったが。
 別に色恋沙汰があったわけではない。単にオーラの技術にすずかが興味を持ったからだ。
 賢いすずかは、俺の説明から血を吸う云々の誓約を逆にとって、血を吸わないで済むようになるんじゃないかと考えたのだ。
 秘匿するべきだと考えていたのだが、ぶっちゃけすずかのような美少女に頼まれて、長く無碍にできるほど俺の心は強くない。
 もちろん、魔法に関して教えるつもりもないし、そもそも最初の時点では気付かれてない。
 単に念を修行する仲間とし
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