第一幕その六
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「ジョージ、それで僕なんです」
「そうなのね」
「僕も大体中の上です」
「皆それなりにお勉強出来るのね」
「そうなんですよ、嬉しいことに」
「スポーツはカルロスが一番ですよ」
神宝はカルロスを見て言います。
「特にサッカーが」
「好きだからね」
それで得意と言うのです、カルロス自身も。
「雨の中でしても大好きだよ」
「泥だらけになってもだね」
「うん、サッカー好きだね」
そうなってもしたいというのです。
「スポーツの中でもね」
「そういえば君達それぞれ個性があるね」
馬も五人に言うのでした。
「それも結構強いよ」
「うん、よく言われるよ」
神宝も馬に笑顔で応えます。
「僕達五人共ね」
「君は知性派でカルロスはムードメーカー」
まずはこの二人でした。
「ジョージはリーダー、ナターシャはクールなまとめ役」
「じゃあ私は?」
最後の恵梨香が馬に尋ねます。
「何なのかしら」
「恵梨香はお母さんかな」
「お母さん?」
「そう、皆のね」
それになるというのです。
「フォローとかしてるから」
「そうだと思うよ」
「私お母さんなの」
「そういえばそうね」
ドロシーも馬の言葉に頷きます。
「恵梨香って皆に何かあるとフォローしてくれるから」
「だからですか」
「そう、お母さんよ」
それになるというのです。
「お裁縫とかお料理とかお洗濯も得意でしょ」
「好きです」
実際にそうだとです、恵梨香も答えます。
「どれも」
「そうよね、それじゃあね」
「私はやっぱり」
「お母さんよ」
「そのポジションですか」
「この前アイロンかけてたけれど」
オズの国にいた時にです、恵梨香はジュリアからアイロンをかけてお洗濯をした服をそうして整えていたのです。
「糊まで効かして奇麗だったじゃない」
「奇麗になるのが好きで」
「アイロンもかけて」
「はい、そうしています」
「それでよね」
だからだというのです。
「アイロンも好きなのね」
「やっぱりお母さんは必要だよ」
馬は今度はこう言いました。
「メンバーの中にね」
「じゃあお父さんは」
ナターシャがこのことを尋ねました。
「誰かしら」
「それはナターシャかな」
「私女の子だけれど」
「立場的にね、しっかりしてていつも落ち着いていて」
それで、というのです。
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