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オズのカエルマン
第一幕その五

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「こちらは、それかチャリオットね」
「それに乗ったらね」
「すぐだから」
 このエメラルドの都から真実の池までというのです。
「どうかしら」
「そうね、じゃあ馬車かしら」
「六人乗りのね」
 かなり大きな馬車を用意するというのです。
「それでどうかしら」
「そうね、それじゃあね」
「ええ、じゃあすぐにね」
「行って来るわ」
 こうしてでした、ドロシーは五人と一緒に真実の池まで馬車で行くことにしました。惹くのは木挽の馬です。
 馬はこの木挽の馬だけです、ですが。
「僕だけでもね」
「そうだね、君は凄い力があるから」
「どんな馬車でも曵けるよ」
 こう神宝に答えるのでした。
「任せてね」
「真実の池までの道は」
「あそこにも何度も行ってるから」
 だからと答える馬でした。
「そのことも大丈夫だよ」
「そうだね、それじゃあね」
「すぐに行こう」
「さて、どんなお花かな」
「それが楽しみだね」
 ジョージとカルロスもにこにことしています。
「オズの国は楽しいものが一杯あるけれど」
「ジグゾーパズルのお花なんてね」
「僕達の世界には絶対にないから」
「余計に楽しみだよ」
「そうね、ただ」
 ここでナターシャも言います。
「奇麗なお花だということがわかっていうということは」
「もう私達の他に組み立てた人がいるのね」
「そういうことね」
「ええ、けれどその人にどんなお花か聞いたら」
「面白くないわ」
 ナターシャはこう恵梨香に言いました。
「やっぱりジグゾーパズルはね」
「わからないものを組み立ててね」
「作っていくものだから」
「わからなくていいのよ」
「最初はね」
「そう、だからね」
 それでとです、神宝も応えてです。
 うきうきとしてです、皆に言いました。
「さあ、早く行こうよ」
「あら、今日の神宝は随分と積極的ね」 
 ドロシーはその神宝ににこりとして言いました。
「どうしたのかしら」
「実はパズルが好きで」
「それでなのね」
「はい、ですから」 
 ドロシーにとても明るい笑顔で答えます。
「すぐにでもです」
「行ってそして」
「楽しみたいです」
 是非にというのです。
「じゃあ行きましょう」
「それじゃあね」
「実は神宝は凄く頭がいいんですよ」 
 ジョージがドロシーにこのことをお話しました。
「学校でも成績優秀なんです」
「そうなのね」
「はい、僕達の中でも一番成績がいいんです」
「そういえば色々知ってるわね」
「そうなんですよ」
「その次にナターシャと恵梨香で」
 カルロスもドロシーに学校のお勉強のことをお話します。
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