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オズのカエルマン
第一幕その二

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「野球もするし」
「バスケもね」
 ジョージもスポーツでした。
「他にもバレーとか」
「読書もするわね」
 ナターシャはこちらでした。
「小説も漫画も読んで」
「それとパズルだね」
 神宝は笑ってこちらの遊びをお話に出しました。
「ジグゾーパズルもクロスワードパズルも」
「パズルね」
「はい、僕最近それに凝ってまして」
「そうなのね」
「色々しています、迷路の本も買ってます」
 そうして解いているというのです。
「そうしています」
「そうなのね、じゃあ私もね」 
 ここでこう言ったドロシーでした、神宝のお話を聞いて。
「やてみようかしら」
「パズルをですか」
「ええ、神宝のお話を聞いて思ったわ」
「そうですか、オズの国にもパズルはあるんですね」
「この国は色々な遊びがあるのよ」
 ドロシーはくすりと笑って答えました。
「だからパズルもね」
「あるんですね」
「勿論ジグゾーパズルもクロスワードパズルもね」
 そのどちらもというのです。
「あるわよ」
「そういえば身体がジグゾーパズルの国もありましたね」 
 神宝はここであの人達のことを思い出しました。
「オズの国には」
「ええ、だからね」
「ドロシーさんも」
「少しやってみようかしら」
 こう言うのでした。
「これからね」
「具体的には何をされますか?」
「ええと、クロスワードかしら」
 ドロシーは神宝に少し考えてから答えました。
「ここはね」
「クロスワードパズルですか」
「それをしようかしら」
「それで言葉は」
 神宝はドロシーにさらに尋ねました。
「どれにしますか?英語ですか?中国語ですか?」
「ええと、オズの国の人はどの言葉でもわかるけれど」
 これもオズの国全体にかけられている魔法のお陰です、だからドロシーもあらゆるお国の言葉を話せて読み書きが出来るのです。
「どうしようかしら」
「日本語はどうですか?」
 恵梨香は微笑んでドロシーに提案しました。
「私の国の言葉は」
「日本語ね」
「今私達五人はお互いに日本語でお話してますし」
「日本の学校に通っていて日本にいるから」
「それでなんです」
「私だけの時はそれぞれの言葉を使っています」
 ナターシャはドロシーにこのこともお話しました。
「ですが皆といる時は」
「日本語を使っているのね」
「喋ることも読み書きも」 
 どれもだというのです。
「そうしています」
「そうよね、じゃあ私もね」
 今回のクロスワードはというのです。
「日本語にしようかしら」
「その言葉で、ですね」
「ええ、遊ぼうかしら」
 こう言うのでした。
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