第一幕その一
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オズのカエルマン
第一幕 お洒落な蛙
オズの国には色々な人がいます、かかしやブリキの木樵、チクタクの様に何も食べなくて済む人もいればです。
ムシノスケ教授みたいに元は動物だった人もいます、オズマにしても妖精です。
本当に色々な人がいます、その中にはです。
「カエルマンさんですね」
「あの人もおられますよね」
「そう、あの人もね」
今日もオズの国に遊びに来ている恵梨香達五人の子供達にです、ドロシーは一緒に日本のお茶とお菓子を楽しみながらお話します。
「面白い人で」
「蛙みたいに跳ねることが出来て」
「しかもですよね」
「もの知りで」
「いざという時に頼りになるう」
「そうした人ですよね」
「そうよ、普段はイップの村で村の人達と一緒に住んでいるけれど」
時々なのです。
「オズの国にも来るわよ」
「そうした人ですよね」
「あの人にもお会いしたことがありますけれど」
「とても楽しい人ですよね」
「優しくて僕達にも色々教えてくれて」
「気さくな感じの人ですね」
「ええ、昔は知ったかぶりする癖があったけれど」
それがなのです。
「なくなってね、最近はムシノスケ教授の王立大学にもよく通ってるわ」
「あそこで、ですね」
神宝が応えました。
「本を読んだり人とお話をしたりベンキョー錠を飲んで」
「知識や教養を深めてるの」
「学者みたいに」
「前から学者さんみたいな服だったけれど」
ドロシーから見ればそうなります、カエルマンのその黄色いいタキシードとシルクハットの洒落た服装はです。ムシノスケ教授もタキシードとシルクハットなので。
「今は本当にね」
「学者さんみたいになったんですね」
「そうなの、だから困った時は」
「あの人も智恵を出してくれますね」
「そうしてくれるのよ」
「だから頼りになるんですね」
「しかもあの人はジャンプ力もあるから」
このこともお話するドロシーでした。
「いざって時は頼りになるわ」
「そうなんですね」
「そうなの、知識を備えてるから」
それで頼りになるというのです。
「あの人もね」
「わかりました、そうなんですね」
「だから神宝もね」
「何かあればですね」
「かかしさんやムシノスケ教授がいない場合も」
「カエルマンさんがいればですね」
「助けてもらうといいわ」
カエルマンに智恵を出してもらってというのです。
「そうしたらいいわ」
「じゃあそうさせてもらいます」
「そういうことでね、あとだけれど」
ここでドロシーは話題を変えました、今度の話題はといいますと。
「最近皆どんな遊びをしているのかしら」
「いえ、こうしてです」
「オズ
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