実行の時間(2016/05/16 一部修正)
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トタイプ・レガリア》には、俺自身が一から組み上げた核が存在している。が、有希子のA・Tにこれから組み込もうとしている棘の疑似玉璽には、その核が存在していない。
故に玉璽ではなく疑似玉璽。そもそも、荊の王が使う玉璽は棘ではなく荊の玉璽だし、棘という名称の時点で疑似玉璽ってことが分かるだろう。
詳しい話は長ったらしいので止めておくが、取り敢えずオリジナルの専用玉璽は勿論試験型玉璽より性能が劣る、けどノーマルA・Tからすれば凄いパーツを組み込むと思ってくれ。
そうそう。念の為説明しておくと、この棘の疑似玉璽は試作型疑似玉璽じゃなくて、試験型玉璽のデータを元に強化開発した正規実用型疑似玉璽だったりする。
試験型玉璽と試作型疑似玉璽には性能差が40%程あるが、試験型玉璽と正規実用型疑似玉璽の性能差は10%しかないんだ。
あと棘の疑似玉璽の形状についてだが、後輪がウィールに擬態した疑似玉璽パーツでウィールとしての機能が全くないので、前輪ウィールをワンウィール仕様に変える必要がある。
という訳で、有希子のA・Tを通常のウィール式からワンウィール式への改造することになった。作業時間は調律も含めて3秒だ。
前もってワンウィール仕様のウィールを作ってたり、疑似玉璽パーツの大まかな調律をしていなければ、作業時間が5秒くらいは掛かっていただろう。
取り敢えず、有希子のA・Tを棘の正規実用型疑似玉璽に改造後、俺は有希子と共に棘の疑似玉璽の慣らし走行をすることにした。
あっ!言い忘れたけど、俺が今日履いているのは最近完成した風の試験型玉璽だったりする。炎の試験型玉璽程ではないけど、俺にとっては使い易い試験型玉璽だ。
で、慣らし走行を始めてから十数分後。初めてワンウィール式A・Tを使用したとは思えない走りを見せる有希子と共に、裏山の木々の枝を飛び移っているとプールのある場所から普段なら聞くことの無い爆音が聞こえてきた。
「!!?」
「イッキ君、今の音!」
「ああ!プールの方からだ!!」
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