一次試験!!勝つのは誰だ!?
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はなぜかそっぽを向いて苛立っていた。
「どうしたんですか?」
「えっとね・・・私たち、静のルートを通ってきたんだけど・・・」
「誰も殴れなかったんだよ!!クソッ!!」
なるほどなぁ・・・ガジルさんは色んな人と戦いたくてこの試験についてきたみたいだから、静のルートじゃつまらなかったわけだ。
「あれ?レビィちゃん!!」
「シリルも通過してたんだ」
すると、今度は二人の女の人の声が聞こえてくる。この声は・・・
「ルーシィさん!!」
「カナさんも!!」
「ルーちゃんも合格したんだ!!」
レビィさんとルーシィさんは二人で手を握りあって喜んでいる。レビィさん、ルーシィさんはあくまでパートナーですからね?試験者はカナさんですからね?
「あ!!セシリー!!」
「? ハッピー!!」
「・・・・・」
今度はナツさんとハッピーが洞窟から出てくる。だけど、ナツさんの表情がなぜか暗い。何かあったのかな?
「ナツさん?」
「・・・・・」
俺はナツさんに声をかけたが、ナツさんは何も答えずに俺の脇を通り抜け、大きな岩に腰かける。
「ハッピー、あれどうしたの〜?」
「色々あってね〜・・・」
ハッピーはセシリーにそう答える。色々ってなんだ?ここに来たってことは、合格したってことなんだから、ナツさんなら大喜びしてそうなのに・・・
「グレイ!!ロキ!!」
「お!」
ルーシィさんが名前を呼ぶ声がして、俺はそちらを向く。今度はグレイさんとロキさんか。なんやかんやで合格者多いなぁ・・・今の段階で5組か。最大だとあと2組だな。
「やっぱり、一次試験を突破してきたんだね」
「とりあえず、おめでとう」
「私たち、静のルートでラッキーだったね」
「どこが!!誰もなぐれなかっだぞ!!」
ガジルさんはいまだに期限悪いなぁ。だったら俺が静を通りたかったなぁ・・・マスターの思念体、なんか強かったし。
「一次試験を突破できたのはこれだけか?」
「ナツは?」
「あっちにいるよ」
ハッピーがナツさんの方を指さす。グレイさんたちも、ナツさんの落ち込み方に疑問を持っているようだな。
「さて・・・これで全員出揃ったかな?」
マスターが森の中から歩いてくる。なんだ・・・ウェンディは落ちちゃったのか・・・残念。
「では、これまでの結果を発表する。
カナとルーシィは、フリード、ビッグスローを闘で破り、突破」
「ふふん♪」
「何!?」
「ええっ!?」
マスターの発表に俺とグレイさんは驚く。フリードさんとビッグスローさんって、かなり強いって話だったよね!?ルーシィさんとカナさんって実は最強?
「ナツとハッピーは、ギルダーツの難関をクリアし、突破」
「ウソだー!!」
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