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異世界系暗殺者
水泳の時間(2016/03/30 一部修正)
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は海で溺れたそうだ。で、そのことを脅し文句にキモツインは片岡を召使扱いしてるのだとか。

余りの寄生虫っぷりにキモさが倍ドン倍だ。普段、余り嫌悪感を顔に出さない有希子ですら、凄く嫌そうな顔をしている。片岡は片岡で殺センセーの描いた紙芝居を見て、共依存の恐ろしさに身震いしている。

ちなみに紙芝居の内容はギャンブル中毒の夫に依存された妻が夫から離れられないという、典型的な共依存夫婦の話だ。タイトルは主婦の憂鬱。

そして紙芝居を見せ終えた後、片岡の性分でもある面倒見の良さと責任感が、今回に限って言えば人の自立心を阻害していると指摘する殺センセー。


「けどさ、殺センセー。一体どうするつもり?今から自立心促すにも、相手は人の忠告を無視して練習とかを途中で投げ出すキモツインだろ?もう人に寄生して生きることに慣れてるだろうし、そんな奴をどうやって自立させんの?」
「片岡さんの失敗は、彼女のことを誰にも相談せず、1人で背負ったことです。私達が力を合わせ、彼女を自力で泳げる様にすれば、水がトラウマになったという脅し文句も意味を為さなくなります。それから突き放せば、彼女も自立せざるを得ません」
「成程。……って、私達?殺センセー。もしかして、その私達の中に俺と有希子も含まれてんの?」
「勿論、含まれていますよ。片岡さんの悩みを聞いた以上、この場にいる者は一蓮托生です」
「いやいや。問答無用にも程があるだろう。そもそも泳ぎを教えるにしても、どうやって水場まで連れ出すんだよ?」
「その辺りは、彼女が寝入った後にベッドごとE組専用プールまで連れて来ます。状況が状況ですし、彼女も夢だと思うでしょう」
「……センセー、それって拉致監禁なんじゃね?あと、キモツインが寝入った後って夜遅いよな?一人暮らしの俺は兎も角、有希子は親が厳しいって聞いてるし、あまり夜遅過ぎたら家から抜け出すのが無理なんじゃね?」
「う〜ん……。去年、親の目を盗んで夜に家から抜け出したことが何度もあったし、今はA・Tもあるから前より楽に抜け出せるかな?」
「神崎さんもこう言ってます。あまり遅くなりそうなら、先生がマッハで送りますし、この場にいる者の力を合わせて、彼女を手入れしましょう」


面倒事に巻き込まれるのを如何にか回避しようとしたが無理だった。ってか、陽斗の時も思ったけど、殺センセーってこういう問題解決に結構生徒を巻き込むよな。

取り敢えず、そんな訳で俺達はキモツインの為に貴重な自分の時間を割き、深夜の水泳教室をすることになったんだが、その描写は割愛させて貰う。

端的に説明するなら、この場にいる全員が半魚人的なコスプレをして、殺センセー先生がE組専用プールをセルフ流れるプールにしたりして、キモツインに泳ぎを教えた。

その結果、キモツインはしっかり
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