天狼島編
ベストパートナー
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相方でいいから!!」
「あんた・・・さらっと失礼ね」
セシリーでいいからって・・・
シリルはなおも私に手を合わせてお願いしている。もう!
「わかったわよ。でも、約束して」
「何?」
「絶対、二人とも無事に帰ってきなさいよ!あんたたちがいなくなったら・・・私たち・・・」
私が顔を下げると、シリルは私の頭を撫でる。
「大丈夫!絶対に帰ってくるから」
「・・・約束よ」
「うん!」
シリルはそういって微笑んだ。でも・・・やっぱり止めた方が良かった気がするわ・・・すごく嫌な予感がするもの・・・
シリルside
シャルルの説得に成功したからな。俺のパートナーも決まった!!
「シリル?どうしたの?」
ルーシィさんが俺に声をかける。俺はルーシィさんたちの方を振り返る。
「協議の結果、俺のパートナーはセシリーに決まりました!!」
「「「「「「ええっ!?」」」」」」
俺のパートナーにその場にいた全員が驚く。どうした?
「本気か!?バトルになったらどうする気だお前!!」
「いくらなんでも無謀すぎない!?」
グレイさんとリサーナさんが心配そうに言う。そんなこと言われてもねぇ・・・
「いや、もう決めたので。よろしく!!セシリー!!」
「うん!!絶対シリルをS級にするからね〜!!」
俺たちはガッチリと握手する。ウェンディとペアを組めなかったのは残念だけど、俺とセシリーのコンビネーションもそれなりだからな!きっと大丈夫なはずだぜ!!
その後、他の出場者たちもほとんどがパートナーを決め終えていた。
しばらくして、外が暗くなってきたので、俺たちは家に帰ることにした。
帰り道・・・
「シリル・・・頑張ってね?」
「もちろん!S級になって帰ってくるから!!」
俺はウェンディたちをフェアリーヒルズに送り届けるために一緒に帰っている。
S級試験に受かる気もしないけど、やるだけやってやるぜ!!
「・・・」
「どうしたの?シャルル」
「朝からずっと静かだね〜」
「ちょっとね。なんか嫌な予感がするの・・・この試験とか言う奴」
シャルルはウェンディに抱えられながら、ずっと暗い顔をしている。まだ気にしてるのか。
「例の予知で見たんだって。俺たちも気をつけるからさ」
「ウェンディ、あんたは絶対に出ちゃダメよ」
「私なんかパートナーにする人いないし、大丈夫だよ」
「それはどうかな?天空の巫女」
俺たちの後ろから声が聞こえ、振り返る。
「えーと・・・あなたは?」
「俺はメスト。ミストガンの弟子だった」
「「ミストガンの弟子!?」」
俺とウェンディはメストさんにそういわれ、驚く。
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