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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
相談
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ゃんと気づいてるのは私だけなんだけど・・・お兄さんって、ちょっと特殊な感情の在り方をしてるんだ」
「特殊な在り方?」
「そう、特殊な在り方。どれくらい特殊かというと、普通の人ならそれを理解してたら自己嫌悪に陥ったり自分が信じられなくなるくらい特殊。周りの人からしてみても、本当に普通の一般人にすればお兄さんのことを人間なのか・・・生物なのか疑うんじゃないかな?」

あっさりと言われたそれは、ウィラが固まるには十分なものであった。そこまでのたとえ方をされるとは、一輝は一体どんな感情の在り方をしているのか、と。

「・・・それは、カズキが大切を失わないためには何でもする、とかじゃなくて?」
「ああ、それは知ってるんだっけ?でも、うん。それとは別のことだね」

唯一心当たりのあったものを聞いてみたものの、しかしそれは違ったらしい。ではいったい何なのか・・・少し悩む様子を見せたが、しかし何も思いつかなかったのかそれも短い時間で終わった。

「・・・知ってるのは、二人だけなの?」
「ちゃんと知ってるのは、私と湖札お姉さん、それにお兄さん本人だね。音央お姉さんと鳴央お姉さんは違和感は感じてるかもしれないし、スレイブちゃんが気付いたうえで何も気にしてない、って可能性はあるけど」

何せスレイブちゃん、お兄さんの相棒だしねー、と。剣と主という繋がりや剣筋に感情が出るという話など。スレイブがそれに気付いている可能性は意外とあることをヤシロは告げた。

「・・・なんでそれを、私に?」
「簡単なことだよ。これで考え直すことになるなら、それでいいと思う。もしここまで言ってもそれに気付けないなら、その感情は何が何でも捨てるべきだと思う。そして・・・それに気付いてもなお感情に変わりがなかったりするなら、まだ悩んでても大丈夫。そんな感じ」

つまり、これは彼女なりの手助けなのだ。もう何度目か分からないが、彼女はここにいる中で、それこそ言ってしまえば一輝の檻の中の住人を除けば最高齢クラスに経験を重ねているのだ。実は一番相談に乗っていい解決法を示してくれる可能性が高かったりする。

「そう言うわけだから、そんな感じで判断してみるのがベストだと思うよ、ウィラお姉さん」
「そう、なの?」
「うん、そうなの。大サービスでもう一個ヒントをあげちゃうと、普通なら興奮するような状況(・・・・・・・・・・・・・)にもってくのが分かりやすいかな」

一瞬。今度は本当に一瞬だけ固まってから、訪ねる。

「えっと、それはなんだか楽しくなってきたとか、そういう?」
「ううん、性的な方♪」

一瞬の絶句。そしてそのまましばらく、ウィラは固まったままであった。

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