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夢のような物語に全俺が泣いた
怪物祭の出来事と別れ
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、あっという間に壊されて(壊して)しまう前の状態へと戻ってしまった。

「――♪…ふぅ」

ユウちゃんが歌い終わり、一息ついたところで歓声が上がった。

「ユウちゃーーーん!!」

「可愛いー!」

「サイコーーー!」

「ありがとうございます!」

ユウちゃんはいつの間にか集まっていた民衆に一例をしてお礼を述べた。

「すげぇ…まるでアイドルだ…」

「えへへ…ありがとうございます」

ユウちゃんは照れながらそう言った。

「それじゃあ私は戻りますね?
今日は大事な話がありますので、帰ったら談話室に来てください」

「あ、はい!」

ユウちゃんは俺の返事を聞くやいなや、転移して姿を消してしまった。

「…大事な話か………」

未だに覚めることをしない歓声をBGMに、俺は少しだけ考えを巡らせるのだった。







「俺達、暫く留守にするから」

そう言ったのは誰でもない、ユウジさんだった。

あれから直ぐにホームに帰ってきて談話室に直行。
そこには全員が集まっていて、俺を見るなり話に入った。

聞けばここに来たのは療養と修業を兼ねてとのことで、とある決戦のために明日出るらしい。

「えーっと…それって俺も付いていくってのは…」

「無理だな。確実に殺されるだろう。
蘇生は可能だが、付きっきりになれば戦況は面倒なことになりかねない」

「そうですか…」

何をする気なのかが気になる。
でも、付いていく事を拒否されれば目的を聞いたところで不安になるだけだ。

「分かりました。行ってらっしゃい」

「ん、まぁ全滅何てことは無いだろうし、各自全力で事に当たるさ」

「そうだね。僕らは今日まで頑張ってきたんだし、これで報われないなんて嘘だ」

何だろうか。
まるで戦地に赴くかのような顔つきだ。
ユウジさんは何時もと変わり無いけど、それ以外の人が皆真剣な顔になっている。

「ケイ。俺もユウジ達に付いていくことになっているからステイタスの更新は付き合えない。
その代わり、この娘が代役を勤める」

そう言ってゼウス様の前に押し出されたのは小さな女の子。

「篠崎サチコ…よろしく、お兄ちゃん」

「…………よ、よろしく」

あれ?この子ってもしかしなくても…

「コープスパーティ出身だね」

「やっぱりぃいいいい!?」

ヤバイよ不味いよお化けだよ!?

「慌てるな。サチコは受肉している。
能力はそのままだがな」

「そ、そうなの?」

「…うん」

も、もう何が何だか…。

「兎に角、俺達は明日発つ。
その後はお前さんに任せるが…精進しろよ?」

「っ…はい!」

その翌日、
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