暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦五日目(5)×名無しの試合風景と今までの活躍ぶりを語る
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
恐らく二科生がこれ以上結果を残したのを聞きたくないのか、森崎と二人の男子らはモノリスコードで絶対に優勝してやると無人偵察機で聞いた。

同時刻に横浜中華街にて、満漢全席とまではいかないが、高校生の食卓より遥かに高価な食材が並ぶ中華料理フルコースのテーブルを、陰鬱で苛立たしげな表情が取り囲んでいた。赤と金を主調とした豪華な色彩の内装が男達の顔色の悪さを引き立たせているようですらあった。それを聞いていた俺は、静かに通信機を片手に置いて聞いていた。

「・・・・新人戦は第三高校が有利ではなかったのか?」

彼らの会話は英語で行われていたが、俺が放った無人小型偵察機は英語だろうと自動的に日本語に修正されるようになっていた。

「せっかく渡辺選手を棄権へ追い込んだのに、このままでは結局、第一高校が優勝してしまうではないか」

人種的には明らかな東ユーラシア人混血種の特徴を備えていた。なので聞いていた俺は、こいつらの会話が無頭竜だと分かったので録画を開始した。

「本命が勝利したのでは、我々胴元が一人負けだぞ」

「今回のカジノは特に大口の客を集めたからな。支払い配当は、我々にとっても安くはない。今期のビジネスに大きな穴を開ける事になるだろう。そうなれば・・・・」

男達が深刻な表情で顔を見合わせる。

「・・・・ここにいる全員が、本部の粛清対象になる。損失額によっては、ボスが直々に手を下す事もあり得るぞ」

男の一人が、空中でうねり渦を巻く竜の胴体が金糸で刺繍された掛け軸を見上げて、声をひそめ呟く。重い沈黙が、男達の頭上から襲い掛かった。

「それより第一高校にいる名無しとか言う選手を何とかするのが先決だ、何者なのだ?名無しとかいうふざけた選手の正体を探った方がいいのでは」

「ま、死ぬだけならまだいいが・・・・。とりあえずこのまま静観しようではないか」

そう言ってから、無言となりそれは恐怖によって震えていたのだった。これ以上話さない様子だったので、記憶媒体としてデータに保存してから風間少佐がいる所に向かった。そんで場所までは言わないが、このデータには無頭竜の会話データが入っていると言ってから渡してから互いに敬礼した。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ