生命を消す者
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ザ・ナイトウォーカーと同じ処分を下す。以上だ」
「「「「「えっ!?」」」」」
これには、ファウスト以外の全員が驚いた。
「どういうことだ!?」
「スゲェつうか、スッゲェ納得できねぇよ!!」
「ん〜〜、魔戦部隊は、お咎めなしってことかい?」
「一体、どういうおつもりでしゅか?」
魔戦部隊長たちは皆ジェラールに対してそう言う。
「罪を償うのだ」
ジェラールはそう言った。しかし、
「ならばいっそ処刑してくれ!!生き恥を晒すのはごめんだ!!」
「そういうこと、わかる?」
「元より、覚悟はできてるからね。ん〜〜」
「新しき王よ、これが我々の意志です。汲み取って頂けますかな?」
バイロたちはジェラールに直訴する。
「ならん」
「「「「「!?」」」」」
ジェラールはそれを許さない。
「だったら、私も一緒に罪を償うよう」
ココもエルザたちと共に罰を受けると言う。
「ならん。ココ、お前は己の良心に基づいて動いた。それは気高き行為だ。過去はどうあれ、その行為を無にするな」
「・・・でもぉ・・・」
ココはファウストを見上げたあと、目を潤ませる。
「魔力がなくとも、君たちには人としてのすばらしい潜在能力、そして、知識と経験がある。
それを王都の復興に役立ててほしい。もしもそれが辛いと言うのなら、私が与えうる究極の罰だ」
「それは陛下も・・・いや、ファウスト殿も同じだろう。なぜ一人だけ追放する?」
「そうだよぉ」
「もうよい」
エルザとココがジェラールに言うのを、ファウストが止める。
「しかし・・・」
「達者でな」
ファウストはそう言い、ジェラールの元へと歩み寄る。
「新たな王の、寛大なる処分に感謝する」
ファウストは軽い会釈をし、ジェラールに話しかける。
「別れ際に、あの若者に声をかけた」
「ええ、気づいていました」
ファウストは空を見上げながらその時のことを思い出す。
「結束力・・・」
「ん?」
ファウストの呟きに、ナツが反応する。
「勇気・・・信念・・・私は大切なことを忘れていたようだ」
ナツはファウストの言葉に、黙って耳を傾ける。
「ギルドは・・・楽しいか?」
「ああ!!」
ナツはこの上ない笑顔でファウストに答える。ナツはそのまま、アニマへと吸い込まれていく・・・
「ギルドは楽しいか?・・・そう聞かれたときの、あの若者の笑顔は生涯忘れん。なぜだかはわからんが・・・」
ファウストはそういってジェラールに向き直
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ